プロ野球は壮大な実験の真っ最中・・・・と勝手に感じています。

サッカーのワールドカップが始まって、
なんだかすっかりプロ野球の話題がなくなってしまいました。

そりゃそうだよな！
あれだけのレベルの高い激闘が連日繰り広げられているし、
何しろ日本代表が頑張ってくれている大会だから、
見る方も力が入っちゃいますしね。

プロ野球は「小休止」なんてファンも、
結構いるんじゃないかと思いますね。

まあ、
今回は時間帯がかぶりませんので、
両方をきっちり見ている人も多いかもしれませんけどね。

ワタシはプロ野球好きですが、
W杯やらオリンピックやら、
何かこういう大イベントがあるときとか、
はたまた高校野球の期間とか、
そんな時はプロ野球は「ちょっと横に」置いておかれる感じになってしまいます。

もちろん我が家TVの中で試合は流れていることが多いし、
キッチリと毎日の結果は見てはいるんですが、
なんだか「心ここにあらず」の状態になって、
「流し見期間」になってしまうということの方が多いですね。

今年もまさにそんな感じで、
W杯が終わるや否や（終わるという意味が、全部終わるということなのか、日本が終わるということなのか、それはまだ自分の中でわからない部分ですが）第100回の高校野球が始まりますから、
プロ野球は8月下旬までは「横に置かれっぱなし」の状態になりそうです、ワタシの中では。

しかし今年、
ちょっと注目してみていることがあるんです。

それは。。。。

ワタシが応援している埼玉西武ライオンズ。

現在パ・リーグの首位を走っているというものの、
それはとにかく「最初の1か月」で突っ走った余韻が残っているからで、
貯金は最大16からズルズルと落ちたりまた回復して見たり。。。。。。

要するに5月からは、
借金生活という近年のルーティンを繰り返しているチーム状態なんですがね。

それでも今年は、
大本命の上にもう一つ大をつけるほど戦力充実しているはずのSBが、
けが人続出の”野戦病院”状態で状態が悪いまま。
そして追ってくる日ハムも若手中心だけにイマイチ乗ることができず、
完全に出遅れたロッテ・オリックスが急追して、
まさに5チームが団子状態になってきている現状です。

戦いぶりを見ていると、
ロッテとオリックスは投手陣がそろっているので、
かなり有望には見えますし、
SBもいつ息を吹き返すかわからないし、
なんだかもっともズタボロになりそうなのは西武のように見えますが、
とりあえずこの7月を迎えるまでは、
ヘロヘロになりながらも順位表の一番上にかろうじて位置しています。


そしてワタシが楽しみにしている「実験」というのは、
この西武が逃げ切ることができるか？ということ。

もし逃げ切ることができれば、
史上最も最悪な投手陣での優勝ということになります、確実に。

これだけ酷い投手陣で、
よくもまあ優勝争いに絡んでいるなあとある意味感心しているのですが、
中継ぎから抑えが「まったくいない状態」のチームが果たして優勝までたどり着けるのか？？？？
それがワタシの楽しみなんです。

別の言葉でいうと、
「プロ野球チームは、打つだけで優勝までたどり着くことができるのか？」
ということですね。


まあプロ野球のペナントレースというのは昔から、
「結局は投手陣が充実しているチームが勝つ」
というのが定番。

何しろ、投手は打線と違い「水もの感」がなくて、
計算できますからねえ。

打線がいいチームでも、
「最後は投手力も充実してゴールにたどり着いた」
というのが定番ですね。

有名な強打線の85年の阪神は、
投手陣が弱い、弱いといわれていたものの、
抑えには中西がキッチリと君臨して、
勝てる試合を落としていったりはしませんでした。

近年では00年の近鉄や、
前回のヤクルトの優勝時が投手が弱かったと言われますが、
ヤクルトは7回以降の中継ぎ、抑えは本当にキッチリしていましたよね。

まあ、
「ほとんど打線の力だけで優勝した」といったら、
過去は01年の近鉄ぐらいってことですかね。

それでも抑えの大塚は年間26セーブ上げているんですよね。

それに引き換え今年の西武。

乗っていた3・4月はまだよかったものの、
5月ぐらいから暗雲が漂い始めて、
6月には完全に崩壊。

交流戦では何度も終盤に大量得点差をひっくり返されて、
打者は「どんだけ打ちゃいいんだよ」って気持ちになっているだろうなあと思っていましたら、
交流戦明けはもっとひどくなっちゃった。

ここ４戦なんて、
失点が１１，１５，９，７と４２失点。
なんとなんと、
１試合平均１０失点以上！！！！

それでも打線が３試合に１回ぐらいは爆発して、
この４試合は２勝２敗。

ギリギリのところで、
ずるずる行っていないというのが現状。


ちょっと前までは、
ワタシはこの投手陣に、
本当にカリカリ来ていました。

しかしながら、
なんだかW杯を見ながら”片手間に”野球を見ていたら、
そんなマインドが大転換。

「これだけ投手がズダボロなのに、打線の力だけでチームが優勝のテープを切ったら、それはそれで歴史的な快挙なんじゃ・・・・・・」

そんなことを思い始め、
逆に楽しめるようになってきちゃいました。
（別にワタシがM気質ってわけじゃありませんがね。）


前に書いたように、
どんなに投手陣が弱いチームだって、
抑えぐらいはしっかりしていなきゃ、優勝までは届きっこないというのがこれまでの定番。

しかし、
「先発も崩れるし、中継ぎはだれが投げてもダメ、おまけに抑えは不在ときたもんだ！！！」
という西武が優勝しちゃった日にゃあ、
これまでの常識は完全にひっくり返っちゃいますね。

そんなことを楽しみに、
夏場はプロ野球を見ていこうと思ったりしています。

まあ本当は、
「こりゃシーズン終わったら、多分５位だな」
と思っているんですがね。。。。。

腹はくくって、
この「完全片肺飛行」のチームに、
それなりの思い入れをもって声援を送っていこうと思っています。

まあ、くれぐれも、
知らんうちに真っ逆さま・・・・・ということがないようにしてね。
頼んだよ。