今週は週の前半から、
本当にスポーツのニュースが多いですね。
まずはテニスの全豪オープン。
日本が世界に誇る”ツートップ”錦織圭と大坂なおみ。
今年最初のグランドスラム大会で、
両選手が”激闘王”になっています。
錦織は5時間を超す大激闘の末に8強進出を決めました。
タイブレークが5セットのうち3セットと、
本当にしびれるようなゲームの連続で、
よく勝ったと思いますね。
次は「天敵」のジョコビッチ。
不利の予想は仕方ありませんが、
何とかその壁を破って初のグランドスラム制覇へ、
希望をつないでほしいと思います。
大坂選手はランキング1位が見えてきたということがニュースになってきていますが、
正直彼女は今年中にでもランキング1位になることは見えている感じですから、
大きなニュースとは感じません。
誰も彼女を倒せないという時代が、
すぐそこまで迫っているように感じていますから、
「大坂時代」が来る第一歩ではないかと思います。
それほどまでに「強い」大坂選手です。
さて、サッカーに話題を移すと、
日本代表が攻められながらもサウジを破りアジアカップの8強に進出ですね。
次の対戦はベトナムです。
ベトナムやフィリピンなど、
サッカーという世界ではあまり聞いたことがない国が躍進していることからも、
アジアにおけるサッカーの浸透度が本当に高まってきたのを感じます。
日本は離脱者なども出てなかなかに厳しい戦いを強いられていますが、
こういった時にキッチリ勝っていけているというのは、
本当にこれまでの「華麗な日本」だけではない経験値が積み重なっているようで、
うれしく、そして頼もしいことですね。
ワールドカップでのベルギー戦、そしてその前のポーランド戦など、
世界の中での厳しい戦いが、
血となり肉となっていると感じます。
もちろん今大会でも、優勝を期待しています。
相撲は稀勢の里が去り、
昨日は大ベテランの豪風も引退を発表しました。
豪風は決して目立つ力士ではありませんでしたが、
常に幕内に在位して実直に相撲を取り続け、
なんだか「彼がいて当たり前」というココロモチになっていました。
彼のいない土俵、
寂しさを感じそうです。
お疲れさまでした。
豪風については、
昨年だったか一昨年だったか、
バラエティ番組でゆかりの場所を訪ねたりグルメに舌鼓をうったり……
と豪風の素顔が見られる番組を見て、
「ああ、こんなに素敵な人だったんだなあ」
と思ったことがあり、それから特に応援していました。
これからもその実直で、それでいてお茶目な味を生かして、
「古くて新しい」
そんな部屋を創設して後進を育ててほしいと思います。
稀勢の里にしても豪風にしても、
いい親方になりそうですね。
彼自身も「相撲人生はここから」と語っていますから、
3年後、5年後に期待大です。
高校野球では、
3つのニュースがありました。
まずは訃報から。
日大三や拓大紅陵、
そしてU-18日本代表で監督を務めた小枝守氏が、
68歳で亡くなりました。
残念です。
小枝監督といえば、
やはり拓大紅陵の監督時代のことが思い浮かびますね。
昭和の最後から平成の最初にかけて、
10年間ほど「拓大紅陵時代」を築きました。
元ロッテの立川を主砲に、
投手をつないでつないで準優勝まで駆け上がったチームが思い出されますが、
最強だったのはなんといっても元ヤクルトの飯田を中心として投打に洗練されていた昭和61年のチームでしょうね。
あのチームは本当に強かった。
秋の関東大会を圧勝で制し、
戦力的に充実して選抜では優勝候補筆頭にまで推されました。
しかし2回戦。
今でも語り草になるほどの「新湊旋風」の大波に飲まれ、
前半の楽勝ムードから一気に大量失点して大逆転負けを喫したのですね。
ワタシもちろん「拓大紅陵推し」だったので、
あの試合は本当に落胆したのをよく覚えています。
安定感抜群だったエース木村投手が、
あんなにつるべ打ちされるのに、
心がついていけませんでした。
「こうなったら夏だ!」
と期待したその夏も、
2回戦(?)で東洋大姫路と対戦し、
今度は自慢の強打線がたったの1点が返せず、
1-0での完封負けを喫してしまい、
結局「甲子園制覇」という大望をかなえることなく、
甲子園を去ったのでした。
その両試合での若き小枝監督。
笑顔で采配を振るうことが多かった監督の、
何とも言えないもどかしいような、苦虫を噛み潰したような顔が、
今でも頭に浮かんでくるようです。
90年代の最初に甲子園で準優勝してからは、
なぜか甲子園で勝てなくなり、出場すらもなかなかかなわなくなりました。
しかし「拓大紅陵の小枝監督」というネームバリューは絶大で、
その名前は何度も目にし、耳にしましたね。
最初に甲子園をつかんだ昭和59年、
アイデアマンの小枝監督が練習のアップにエアロビクスを取り入れて、
音楽とともに選手たちがやっていたというシーンを放送されていたこと、
なんだかよく覚えています。
ワタシは「へ~いい練習しているなあ」なんて思いながら選抜を見ていると、
全くの新顔で無印良品の拓大紅陵が、
あっという間に2勝を挙げて準々決勝まで進出したこと、
よく覚えています。
『野球王国』千葉の新星として、
華々しいデビューでした。
いろいろなことを、
訃報に接して思い出しました。
合掌。
その高校野球での話題の二つ目は、
春日部共栄、本多監督の暴力事案を。
「気合を入れるため」
選手に手を出したということ、
昭和の時代ではよくても、今の時代はご法度・・・・・
なことは重々承知なうえで一言。
春日部共栄が秋の関東大会で準優勝して選抜が有力(というかほぼ確定)という状況の中で、
選抜の選考会に影響を与えるギリギリのタイミングで、
実にタイミングよく出された「旧チームの昨年4月段階での事案」ということに、
「まだそんなことをやって足を引っ張ろうという輩がいるんだなあ」
ということを感じました。
高校野球が過度に持ち上がられていた昭和50年代、60年代には、
ライバル校の足を引っ張る意図ありありのこういう事案、
本当に多かった。
そして高野連も、そういったことがあるとすぐに「出場停止」「出場辞退の勧告」なんていう時代でしたから、
ファンとして本当に「嫌だなあ」と思ったこと、
枚挙にいとまがありません。
しかし最近では、
こういうことが起こっても「チームの出場」ということとは切り離して、
連帯責任を取らせないということがスタンダードになってきていますから、
今回の春日部共栄の事案でも、
そういう裁定になって選抜出場はセーフになるのではないかと踏んでいます。
しかし選抜を控えたこの時期に、
監督の指導が受けられなくなる可能性もあり、
春日部共栄としては厳しいことになるかもしれません。
それでも彼らには、
頑張ってほしいと思います。
そして最後。
なんだか高知商の野球部が、
高野連からきついお叱りを受けたということ。
去年の夏、
ライバル・明徳を破り久しぶりに甲子園へ出場した高知商。
聖地・甲子園でも2勝して大いに活躍してくれましたが、
野球部員の3年生(すでに現役ではない)が甲子園の応援のお礼に、
ダンス部のパフォーマンスの舞台に上がってダンスを披露したとのこと。
その舞台が¥500という入場料を取っていたものだから、
「高校球児が商業活動にかかわった」
ってなもんで、
高野連の規則に違反しただのなんだのと、
高野連から厳重注意を受けたというもの。
まあ、
こう書いている時点でワタシ、
「くっだらね~」
という感想しかありません。
高野連って、
本当になあ。。。。。。。
それしかありませんが、
高知商が昨秋の四国大会4強に進出していることから、
またぞろ「選考への影響は?」なんて声も出ていて、
紛糾しているということです。
はっきり言って、
美談になりこそすれ、
そんなお咎めを食らうようなことじゃね~だろ・・・・・・・
というのが世間一般の受け止め方。
鈴木大地スポーツ庁長官ですら、
奥歯にものを挟みながらも、
「もう少し寛大に・・・・」
なんて述べています。
ワタシも、
『学校の中で、花形の野球部だけが浮いちゃう』ではなく、
こういった『野球部の面々がお礼に応援してくれた部の試合に駆け付けるとか、ブラバンのコンサートに駆けつけて何かの協力するとか』
そういう、大好きです。
それでこそ、
高校ってもんじゃないですか。
ブラバンのコンサートだとか、
合掌の発表会やらダンスのパフォーマンスやら、
会場を借りるのにお金がいるんですよ。
そのもぎりを手伝ったり、
会場で盛り上げたり、
そんな一環が「舞台上での『ユニフォームを着ての』パフォーマンス」だったことは容易に想像できます。
いい話だし、
本当にうらやましい学校の姿ですよね。
そして彼らが高知商の胸にKOCHIと入ったアイボリーのユニフォームを着ていたということに、
会場は本当に盛り上がったことでしょう。
「どこが悪いんだよ!」
そう思いますけどね。
高知商のことになると、
なんだか妙にテンションが上がっちゃうなあ。。。。。
いかん、いかん。
ということで、
様々にスポーツも動き続けています。
これからも、
アジアカップの戦いやテニス、相撲に選抜の選考と、
イベント盛りだくさん。
その合間にウィンタースポーツもチェックが必要だし、
そういえば卓球もすごかったなあ。。。。。
365日、
スポーツ好きを休ませてはくれないスポーツ界ですね。
あまり公立校がこのような催し事をやるのが地元では珍しいので
「へ~、あの市商がねえ」
と、ほのぼのとしたなんとも心地よい思いで拝見したことでした。
それが今じゃニュースで繰り返し流される度に、なんだか見ていて
”生徒が悪者”のようになってないか?と感じています。
もうね・・・いたたまれないです。
野球部員はもちろんチアガールの生徒まで気の毒。
また、親御さんはどんな気持ちであの映像みているのでしょうか。
細かい事を言えば協定違反なんでしょうが、
ついうっかり、「進入禁止の路地に入っていった」、「一旦停止が不十分だった」ことで
違反切符を切られたぐらいのもんでしょうに。
「あれはちょっと協定違反に触れるので、今後気つけてね」
と注意すればいいレベルだと思いますがね。
べつにそこまで大げさに騒がんでもさあ・・・。
映像だけ見ると、なんだか煽り運転の容疑者かのように扱われているのが気の毒でなりません。
何度も何度も同じ映像をさあ・・・悪モンやん・・・。
ま、寛容派が大半を占めていることが救いですね。
鈴木長官、もっとハッキリと大きい声で言ってよ。
立場上難しいでしょうが。
高知商の件、本当に腹立たしく思いました。
高野連の不寛容というか杓子定規というか、
そうした対応に辟易しています。
多分高体連だったら、
そういうことはないんだろうなあ。
ワタシの持論なんですが、
高野連は高体連に所属すべき、
そうであればいろいろな対応も「世間とずれていない」ものになるんではというものがあります。
巨大な利権組織である高野連と、
結構高校生目線で物事を考えられる高体連。
どっちがいいかは、
言わずもがなのような気がしますがね。