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16年目突入。ビッグイベントに心躍らせながら、草の根のスポーツの面白さにも目覚めている今日この頃です。

最も印象に残った球児   40.島根

2012年09月16日 | 高校野球名勝負

◇もっとも印象に残った球児

40.島根



 谷繁 元信     捕手  江の川   1988年 夏     


甲子園での戦績

87年夏   1回戦    ●   0-4    横浜商(神奈川)

88年夏   2回戦    〇   9-3    伊勢工(三重)
        3回戦    〇   6-3    天理(奈良)
        準々決勝   ●   3-9    福岡第一(福岡)


島根の高校球児といって思い浮かぶのは4人。
まずは江の川で88年8強入りの原動力になった谷繁捕手。
言うまでもなく、現在中日で活躍する、あの谷繁です。

そして二人目は97年、98年連続出場の浜田・和田投手。
これも言うまでもなく、現オリオールズの和田毅です。

3人目は、島根県勢として初の4強進出の原動力になった、
03年夏の江の川、木野下投手です。
素晴らしい”遅球”を駆使して強豪をどんどん破っていきました。

4人目は一昨年、昨年甲子園を沸かせた開星の白根投手。
あの体と風貌、インパクトは絶大でした。(監督も、あの”ヤクザ監督”と言われた野々村監督だったしね。)


この4人、
島根県の高校野球史に名を残す選手達ですが、
ひとりをあげるのであれば、その年の全地方大会で最もディープ・インパクトを与えた谷繁ではないでしょうかね。

春の段階から、
『島根にすごいキャッチャーがいるらしい』
ということは、風のうわさで聞いてはいました。

ちなみに、
前年も甲子園に出場していますが、
ワタシは試合を見てもいないし注目してもいなかった。
要するに、彼のことは知りませんでした。

知ったのはこの、
88年の春先のこと。

『見たいなあ』
と思いながらも、
『キャッチャーじゃあ、一人で勝てるわけでもないから、甲子園には出てこれないんじゃないかな?!』
と思っていたのも事実。

しかし夏の大会が始まってみると、
谷繁は『一人で』ホームランを量産して、
チームを甲子園まで連れてきてしまったのです。


なんと地方大会5試合で7発。

空前絶後の大記録だと思います。
試合数よりも多い本塁打数なんて、
ちょっと記憶にありませんね。

他に注目の選手が少なかったということもあって、
甲子園前には『谷繁、谷繁』
とえらい騒がれ様でしたが、
甲子園の本大会ではその打棒が爆発することはありませんでした。

しかし谷繁がその才能を見せつけたのは、
肩でありインサイドワーク。

決して強力ではなかった投手陣を引っ張り、
強豪天理を破っての42年ぶりの県勢8強入りは、
彼のインサイドワークとキャプテンシーのたまものでした。

捕手としてのきらりと光る才能は、
この頃から際立っていたということですね。

まあ、
プロに入ってからのバッティングは、
高校の頃を思うと『もうちょっと打ちなさいよ!』という気がしないでもないのですが。

だって横浜在籍の頃、
ファンの人たちと話していて『谷繁は高校時代はものすごいスラッガーだったんだよ』と言っても、
誰も信じてくれませんでしたもんね。

それは置いておくとしても、
彼にとって光輝いた夏でした。


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