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16年目突入。ビッグイベントに心躍らせながら、草の根のスポーツの面白さにも目覚めている今日この頃です。

『神奈川の熱い夏』を見る幸せ

2013年07月13日 | 高校野球

ワタシのブログでもしばしば紹介している、
神奈川の高校野球。

参加校が全国最多ということだけでなく、
すべての面において『野球への情熱』がほとばしるこの大会、
個人的には毎年甲子園と同等、
いや、それ以上に注目しています。


『神奈川を戦う監督たち』
という本でも紹介されていますが、
神奈川県の高校野球は他県ちょっと違うところは、
監督同士の連携、私立公立入り乱れての仲の良さ、高野連の運営の素晴らしさ・・・・・・・
など、
あげれば枚挙に暇がありません。

まずは監督さんをはじめとする各校の指導者たち。

先日は恒例の『神奈川監督会』が県大会の開幕に先立って行われたそうですが、
この幹事(世話役)を務めるのは、
ある年は私立強豪校、ある年は公立中堅校、
などそれぞれの立場の監督さん。

その方々が実に忙しい合間を縫ってこの集まりを盛会に持っていく様は、
実に感心する出来事です。

そして実にたくさんの神奈川県の高校野球、中学野球の監督さんが万障繰り合わせ、
この会に参加しているそうです。


その会の最後に恒例になっているのが、
横浜高校・小倉元部長による『今大会の予想』。

これが大変盛り上がるのだそうで。

こんなこと、
各校の間にかなりの『信頼関係』がなきゃ、
絶対にできないことでしょ。
(そうじゃなきゃ、無用な軋轢を生んじゃいますもんね)

このあたりにも、
各校の監督さんの『結束』が読み取れますね。

そして強豪校、中堅校、普通校の垣根なしに、
各校の監督さんの結びつきは本当に強いと思います。

『〇〇高校と△△学年の監督さんとは飲み仲間』
なんていうことが平気であるそうで、
いいですよね、こういうのって。
(県をまたいでのこういった関係は普通にあるのでしょうが、県内で凌げを削るもの同士のこういった関係って、なかなかないのではないかな)


そして高野連、各校が主体になって行っている、
『軟式野球中学生の練習会』
これがすばらしい。

県内各地区に4会場ぐらいを設けて、
その地区の有力校の監督さんなどが『部活の中学生』の練習会をしてあげるというものです。

たとえば、
横浜地区では横浜高校のグラウンドで、講師に横浜・渡辺監督、桐蔭・土屋監督、隼人・水谷監督、慶応・上田監督・・・・・。
川崎地区では桐光学園のグラウンドで、講師に桐光・野呂監督、川崎北(当時)・佐相監督、法政二監督・・・・。
相模原地区では東海大相模グラウンドで講師に相模・門馬監督、立花学園、向上、光明相模原監督など・・・・。

このレベルの練習会が開かれているということなんです。
素晴らしい試みだと思います。

ワタシも少し前までは、
中学生の硬式と軟式の間には、
厳然とした『区別』がなされていると思っていましたが、
高野連・中体連が一体となって、
こうした『全体のレベルアップとモチベーションのアップ』を行っているんです。


更に大会運営の確かさ。

神奈川県高野連の、
大会運営に対するフレキシビリティーは、
本当に感心するものがあります。

ちなみに今年の神奈川大会で聞いたところによると、
登録された選手たちに、
記念の品を高野連から送るということです。(あくまで聞いたところによると・・・・ですが)

高野連も、
粋なことしますねえ。


更にそれをサポートする各校の裏方選手達の奮闘ぶりも”神奈川名物”です。

特に保土ヶ谷球場を管轄する横浜隼人高校。
1から10まで、
この高校には感心することしきりです。

球場のファンの捌き、もぎり、グラウンド整備…。
『君たち、そのためになんか教育でも受けてるの?』
というぐらい、的確かつキビキビとした、
他県(比較しているのは関東の各県)では絶対に見ることのできない、
意識の高い『裏方さん』達です。

横浜隼人高校は、
だからこそ県内で『一番人気』を誇っているんだと思います。
ファンの支持は一番高い高校です。
(だってああいう態度見せられたら、誰だって応援しちゃいますよ、この高校)


そして報道では、
通年で熱く高校野球を追い続ける『神奈川新聞』、
愛情あふれる番組作りに定評のある『TVK』の両巨頭が高校野球を盛り上げてくれます。
そして今シーズンから新たに、
神奈川の野球を語る雑誌『ベースボール神奈川』も創刊され、
神奈川を盛り上げるのに一役買っています。

最後にファン

『神奈川の大会こそが最高』
と思っている神奈川県の高校野球ファン、
本当に多いと思います。

だからこそ、
記念大会で2校が出場できる年の大会が、
『神奈川NO1を決める大会がないので盛り上がらん』
という声が出るんですね。

夏の大会はもちろん、
秋の大会や春の大会でもベスト8にでもなれば1万人近い観衆が押し寄せる神奈川大会。

やっぱり神奈川には、
『野球好き』
が多いんだなあと思います。

たぶん地元のプロ野球、
横浜DeNAベイスターズが長年ふがいない戦いを続けるもんだから、
そのうっぷんが高校野球の方に向かってきているということも言えるかもしれませんね。

熱く神奈川を語るコアな高校野球ファン、
本当に多くいますね。
ワタシもその中の一人です。

余りに神奈川の予選が過酷なため、
それを勝ち抜くと達成感を感じてしまうためか、
それとも気力と体力を消耗してしまうためか、
実力ほどには甲子園での戦績が上がっているとは思えないのですが、
それでもいいと最近はワタシ、
達観しています。

『神奈川大会』

という特別な響きに、
魅せられてしまっているからかもしれません。

今年もまた、
始まりました。

どんなドラマが待っているのか、
3週間後、どんな結末を迎えているのか。

頭の中はそのことで、
占領されてしまっています。




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