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16年目突入。ビッグイベントに心躍らせながら、草の根のスポーツの面白さにも目覚めている今日この頃です。

WBC なんかおかしい

2009年03月19日 | WBC

WBC第2次ラウンド
日本 1-4 韓国

見事な負けでした。
完敗といっていいでしょう。

試合の流れをつかんだほうが勝つという当たり前のことを、
再認識させられてしまうような試合でした。

しかし、
その流れを掴み取ったのは、
韓国の火の出るような気迫だったことは、
言うまでもありません。

日本チームは、
何か言ってもすべて言い訳に聞こえてしまうので、
黙っていましょう。

幸いまだチャンスは残されています。

【侍】
と命名されているからには、
多くを語らずズバッと斬ってくださいね。
今日のキューバ戦、
期待しています。


さて、
WBCを見ていて、
疑問というか率直に思ったことを書きます。

それは、
日本のバッティングのことです。

このWBCだけではなく、
最近の国際試合を見ていると、
韓国、キューバ、
そしてその他のチームと日本を比較した場合、
振りの鋭さが日本とはかなり違うように見えてしまいます。
日本チームは、
コンパクトに振るのですが、
≪ブ~ン≫
と音が聞こえそうな振りをする選手はいませんね。

例えば、
何の予備知識も無く、
日本の4番である村田の振りだけを見て、
果たして彼がホームランバッターだと思えるでしょうか?

しかし、
日本のプロ野球では、
あれで毎年40本以上のHRをかっ飛ばします。

松井秀樹も然り。
日本での最後のほうは、
毎年40発以上、
時には50発以上のHRを放ちました。
紛れも無く長距離砲でした。

しかしながら、
MLBではご承知のとおり、
20本そこそこのHRが彼の実力ということでしょう。
日本より20試合以上多い試合数をこなして、
その成績です。

このあたりを考えると、
【日本のプロ野球は、わざとHRを量産させるような野球をやらせているのではないだろうか?】
【HRが出やすいのではないだろうか?】

という疑問が浮かんでくるのです。

プロ野球を球場で見ると本当によく分かると思うのですが、
気持ちよくミートした打球が、
本当にピンポン球のようによく飛んでいきます。

あまり力を入れなくても、
フェンスまで届き、フェンス越えすることも珍しくありません。
(パワーヒッター以外の選手でもそうです)

特にバッティング練習では、
『タイミングだけでよくあれだけ飛んでいくなあ』
と思うことがしばしばです。

よく日本では、
打撃コーチとかが言う言葉がありますね。
『バッティングは力じゃない。タイミングさえ合えば、ボールは飛んでいく』

バッティング練習での常套句です。

もちろん、
それはバッティング理論としては当たっていて、
無駄な力を省くことがより効率的に力を集約させることも、
真理なのでしょう。

しかしながら、
WBCでの日本のバッティングを見ていて、
「どうも日本でやっている野球は、『打球を飛ばすよう』に作為的に用具・施設などをそろえているんじゃないか?」
という気持ちがわいてきました。

ひとつはボールの問題。
ひとつはバットの問題。
そしてグラウンドの問題。

要するに、
選手はプレーする前に、
完璧に【ホームランが出やすい】
環境を整えられているんだということです。
知らず知らずのうちに。

日本のプロ野球選手は、
どこの国よりも整ったプレー環境で試合しているのでしょう。

ボールの問題は本当に大きい。
反発係数が非常に高いボールが使用されているのでしょう。
バットも然りですが、
これはどこの国の選手も使っているものですので、
日本だけが、という類のものではないかもしれません。

そして、
ドーム球場での試合を頻発させている現状。
雨の影響はもとより、
風の影響も、
光の影響も、
湿気や乾燥などの影響も・・・・
すべての影響を受けずにプレーできる環境は、
ある意味すごいのですが、
野球の本質を著しく損なっていると思います。

子供の頃から今の現状を見ている子供達は、
【プロのやる球場はドーム球場】
【プロのやるグラウンドは人工芝】
という刷り込みがされているようにも感じています。
(少年野球のコーチを少しやっていますが、実際に子供達は、そのような類の発言が多いように思われます)

何か人工的な、
環境のいい野球が、
野球の本質から外れた別の競技を形作っているように見えてしまうのは、
ワタシだけなんでしょうか。

すごく飛んでいくボール。
そして、ちょっとの打球ですぐ抜けて行ってしまう人工芝。
それが【ドーム野球】の本質では・・・・。
超攻撃型といえば聞こえはいいのですがね。

プロ野球は興行ですから、
ホームランが多いに越したことはありません。
盛り上がります。

ホームラン王は、
いつの世でも最も分かりやすいヒーローです。

しかしそれが実力以上の背伸びによって作られているとするならば・・・・・
そしてそれが国際試合をやると毎回露見してしまうようならば・・・・
興ざめしてしまいます。

日本の誇るスモールベースボール。
確かにプレーの精度は抜群に高い国です、わが国は。
そこを突き詰めて、
ホームラン連発だけじゃなく、
2塁打・3塁打連発の野球になっても、
それはそれでスピード感あふれて楽しいと思いますがね。

日本野球を根本から再考していく時期に、
来ているのかもしれませんね。

 


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