WBCの2次ラウンド天王山、
日本-韓国は、
もうすぐ始まりますね。
がんばれニッポン。
さて、
その詳細は明日に回すとして、
ちょっと別の話題に。
何かとお騒がせの多い大相撲についてです。
春場所が日曜日から始まりました。
今場所も、
どう見ても2人の横綱の力が抜けていて、
2人での終盤の争いになっていくでしょう。
取りこぼしなしで千秋楽に全勝対決できれば、
盛り上がっていくことでしょう。
しかしながら、
相撲全体のあり方に疑問を投げかける一連の問題は、
まだまだ決着はしていない、
と思われますね。
こう思ったのも、
朝青龍を応援する横断幕とかボードがよく掲げられている場面を目にし、
こういうことが相撲の価値を著しく下げていく気がしているからです。
私は個人的に、
相撲というのは単なるスポーツとは違うもののような気がしているのです。
スポーツ+様式美の世界だと思っています。
先ごろ、
映画『送りびと』
がアカデミー外国語映画賞を受賞しました。
ストーリーもさることながら、
外国人審査員の目を奪ったのは、
日本の様式美の世界が丹念に描かれていたから、
ということのようです。
相撲も、
外国人の接待に良く使われるのは、
「日本古来の様式美の美しさを見せることが出来る」
スポーツだからだと思います。
スポーツだけど、
日本の良き伝統が守り受け継がれている場である。
それが相撲の良さではないでしょうか。
だからこそ、
平日の5時台というとんでもない時間に行われていながらも、
みんなこぞってテレビ桟敷で観戦(鑑賞といってもいいかも)していたのではないかと思っています。
だからこそ、
『横綱には強さだけでなく、品格も求める』
という話になるのです。
格闘技・スポーツという観点からすれば、
『強さこそすべて。強さこそ正義』
というのも、
分からないではありません。
でも、
受け継がれてきたものを守っていくことも、
大事な要素です。
連綿と続く歴史を、
ある一定期間に壊してしまってもいいのでしょうか。
今までの先人、
これからの未来の人たちに、
日本人として顔向けできないような気がするのです。
だからといって、
決して朝青龍だけが悪いといっているのではありませんよ。
むしろ、
朝青龍は被害者の側面も強いと思っています。
悪いのは、
そういう伝統とか形式、
そういったものに思いをはせられない、
浅い考えの親方衆、相撲協会のほうにあると思います。
なぜもっと深く、
『相撲とは』
『歴史と伝統とは』
『日本人にとっての相撲観は』
なんていうことを教えていかなかったのか、
ということです。
悪しき慣習は残しいい伝統は大切にしない、
という今の現状が続くようならば、
早番相撲というもの自体に、
そっぽを向かれてしまう日が来るかもしれませんね。
外国人がやってきても、
日本でプロレスもどきの格闘技なんかやっていたとしても、
観に来てはくれませんよ。
ましてや、
美しいとは絶対に思ってくれないでしょう。
『朝青龍=ヒール』
と位置づけし、
プロレスのような構図を作って視聴率を稼ぐやりかた、
もうやめにしませんか。
もっと大局観を持って欲しい、
切に願います。
ねっ 新理事長。
そして、アサシオちゃん。
(このままじゃあ、本当に4コママンガのアホの「アサシオ」どおりになっちゃうよ!)