さあ、
週末ぐらいから、
いよいよ各地で代表校が決まり始めました。
まず初っ端、
北北海道では帯広大谷が歓喜の初出場。
夢の甲子園にコマを進めました。
宮崎では延岡学園。
強豪を連破して波に乗る聖心ウルスラを、
土俵際で踏ん張り寄り切りました。
佐賀では有田工。
どんなチームなんでしょうか、見るのが楽しみです。
(それにしても早稲田佐賀、惜しかったなあ。これから佐賀の有力校のひとつに、なっていくのでしょうか。あのWASEDAのユニを身に付け佐賀代表でやってくる姿、見てみたいなあ。成長が早いですねえ。)
沖縄では本命の沖縄尚学。
春の選抜で有力校と言われながら開幕戦に惨敗。
捲土重来を期しての登場となります。
かなりの力を持つチームです。
そして南北海道では、
選抜8強の北照が、
ライバルの駒大苫小牧を9回に振り切ってのうれしい春夏連続。
春越えを狙って甲子園に乗り込んできます。
今のところこの4校が晴れの代表を勝ち取りました。
本当におめでとうございます。
どの選手も関係者も、
今は夢見心地でしょう。
しばらくはその余韻に浸り、
それからは気持ちを切り替えて”新たな戦い”に備えてください。
この週末いちばん驚いたのは、
まずは智弁和歌山の敗退。
2回戦で紀北工業に1-2の惜敗。
智弁和歌山は甲子園でチーム力をピークに持っていくため、
調子の上がらない県大会序盤は苦戦するのですが、
それでもなんとか勝ちあがっていくうちにどんどん調子が上がっていく・・・・・
という勝ちあがり方をしていくチーム。
その結実が昨年までの県大会8連覇という偉業でした。
今年も『絶対の本命』とみられ、
初戦では長くライバル関係にある強豪・市和歌山との対戦に完勝していただけに、
選手・関係者ならずともショックな敗退でした。
『智弁のいない甲子園』
今はちょっと想像ができません。
そして青森でも、
八戸工大一、光星に続き、
なんと青森山田も敗退。
この3校以外の出場校は、
はるか昔の96年以来です。
96年当時、
光星はまだ甲子園出場がなく、
青森山田もわずか2回しか出場していないとき。
そう、
『県大会の、いまの図式』が完成する前のことです。
そういう意味から、
今年は『何かが変わっていく』年になったのでしょう。
さて、
首都圏です。
話題の中心にいる神奈川・桐光学園、埼玉・浦和学院の2校は、
決して本調子ではないものの、
安定して勝ち上がってきました。
しかしここからが県大会も本番。
厳しい戦いが毎試合続いていくことでしょう。
しかしながら、
今後1週間ほどは、
気温もさほど上がらない日が続くとみられるため、
連投が続く”エースたち”にとっては、
恵みの天候になるのではないでしょうか。
昨日ワタシは、
東東京大会の準々決勝へ。
帝京が敗れ去って混沌としてきた覇権争いの中、
修徳、二松学舎という【東の強豪】たちが、
揃って4強入りを決めました。
両校ともにしっかりとした打撃技術を持った打線のチーム。
おまけに今年は投手力も安定している戦いぶりで、
今後に期待が持てます。
両校に関東一を含めた”3強”の中から、
代表校が出そうな情勢ですね。
西東京大会は、
東から西へ”出戻った”国士舘が生き生きと試合をしている姿が印象的。
やっぱり彼ら『西がよく似合う』とワタシは個人的に思っています。
(ワタシの家から徒歩15分程度のところに、大学も高校も練習するグラウンドがあるもので)
その国士舘を迎え撃つのが王者・日大三という図式です。
日大三はかなりコンディションが良さそうで、
よほどのことがなければ≪3年連続≫は堅いのでは・・・・・と思っていますが。
あとは”新・都立の星”日野がどこまでやるのかというところ。
センバツ組の早実は、
”一皮むけていない”という印象です。
千葉も混とん。
こちらは本当に、
どこが勝ってもおかしくないことになっています。
今年はワタシも、
軒並み千葉の有力校を見る機会に恵まれて、
見ていないのは【銚子商だけ】だったのですが、
その銚子商は敗れ去ったため、
千葉勢の上位のたたき合いは例年以上に見ていて力が入ります。
東海大望洋、専大松戸の”実績組”に、
習志野、千葉経大付属の”名門組”がどう対抗していくのか、
面白い大会となってきました。
最後に神奈川です。
昨日第1シードの日大藤沢が敗れましたが、
桐光、桐蔭、東海大相模、横浜、平塚学園、横浜隼人、慶応、横浜創学館、横浜商大・・・・
有力校は軒並み安定した戦いぶりで上位に進出してきました。
いよいよベスト16,5回戦です。
ここから強豪同士の熱いバトルが始まります。
神奈川高校球児に目標を尋ねると、
良く帰ってくる返事が『5回戦進出』。
要するにベスト16です。
神奈川県大会では、
ベスト16入りが本当に大変。
ここまで入ると、
『本当の強豪』
と言われます。
フロックでは決して、進出してこられません。
そしてここからは、
胸突き八丁の4試合。
さて、
どこが勝ちあがるのか。
この1週間は、
『激闘に次ぐ激闘』ウィークです。