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16年目突入。ビッグイベントに心躍らせながら、草の根のスポーツの面白さにも目覚めている今日この頃です。

大相撲名古屋場所 総括

2013年07月22日 | 相撲

今年の大相撲夏場所。

横綱・白鵬の歴代単独3位になる26回目の優勝で幕を閉じました。

場所前は大関・稀勢の里の”綱取り”の話題が先行しましたが、
稀勢の里は期待を裏切りズルズルと前半で3敗。

10日目ぐらいには早々と白鵬の前に優勝の赤い【当確ランプ】が灯り、
場所の興味も半減されるところでした。

しかし迎えた12日目。

白鵬は琴奨菊を破った相撲で脇腹を痛め、
残り3日間の土俵に上がれるかどうかといったところで、
場所は風雲急を告げました。

しかしそれもつかの間。

自身としては珍しい脇腹への大量のテーピングをして土俵に上がった白鵬は、
何とかこの日、琴欧洲を寄り切ってVを決めました。

その後は稀勢の里、日馬富士に連敗して連勝は43で止まったものの、
見事な優勝を飾りました。

追っていくはずの日馬富士は早々と負けが込んで結局10勝5敗。
綱取りを狙った稀勢の里も、結局は11勝4敗に終わりました。

両者とも、
手負いでまともに相撲の取れない白鵬に勝ってのこの星。
何とも情けない限りです。


最後の2日の相撲を見ていると、
ワタシは白鵬のケガの状態は、
かなり悪いのではないかと思ってしまいます。

本当はとても土俵に出てこられる状況ではなかったのではないでしょうか。
それでも優勝が懸かっていたことと、
横綱の責任ということで、
最後まで土俵を務めたのだと解釈しています。

本当は優勝を決めたあとの14日目、千秋楽などは、
休場しても何らおかしくはなかったのでしょうか。

しかし角界を背負っているという自覚にあふれた白鵬は、
手負いのまま残り2日間を務めあげた・・・・
のではないでしょうか。


しかし。


それにしては角界の親方衆やらの、
数々のコメントはなんだか納得できないものが多かったのが事実です。

昨日の負けなども、
『横綱としてあの相撲内容はどうなのか』
『お客さんをがっかりさせた』
果ては、
『けいこ不足が出た感じだ』
などなど。


それに対して稀勢の里に対するコメント。

14日目に”手負いの”白鵬を破ると、
『白鵬キラー健在』
『綱取り、来場所に”残った”』
『やはり安定感と馬力は抜群』
『立て直して来場所綱取りを目指してほしい』
などなど。

14日目に白鵬を破った時の、
あのまるで鬼の首を取ったかのような報道の数々、
どうにかしてもらえませんかね。

白鵬をリスペクトするワタシとしては、
『ざけんじゃね~よ』
という気持ちでしたよ。

言っておきますが、
ワタシは決して稀勢の里が嫌いなわけじゃありません。

しかし、
『何としても日本人横綱を』
という見え見えのこの数々の所業。
【大相撲好き】としては、
『許すまじ』のココロモチになっています。


先々場所までのあの脆さ。

先場所13連勝したとはいえ、
残り2日間で力の差を見せられ連敗。

今場所の前半の脆さ(気の弱さ)と、
千秋楽のあっけない相撲っぷり。
おまけに11勝4敗という成績。

こんなもの見せつけられて、
まだ『来場所優勝すれば横綱昇進だ』
なんてよく言ってられるなあ・・・・・
と思います。

これ、稀勢の里に行ってるんじゃないですよ。
見え見えの『角界・マスコミ連合』に言ってるんですよ。


はっきり言います。

稀勢の里は、まだ横綱の器じゃない!


昇進は、
誰が見ても『稀勢の里は横綱だ』という力が付いた時にしてもらいたい。


まだ優勝もない力士に横綱は務まりません。

ワタシが印象に残っている、
昇進に疑問符が付きながら上がっていった歴代の横綱。

強烈に残っているのは、
双羽黒と若乃花(お兄ちゃんの方)。

両者とも、
横綱での成績はご存じの通り。
芳しくないまま、短命で辞めていきました。


今の稀勢の里。

彼らと比較して力士としてのポテンシャルは大きく上回ると思いますが、
まだまだ横綱としてふさわしい姿にはなっていないと思います。

もう一皮むけて、
本当に白鵬(や日馬富士)と実力でいつも優勝争いをする(千秋楽まで手に汗握る・・・・という意味ですよ)までにならなければ、
昇進させるべきではないと思うんです。

ここでこそ角界は『原理・原則』を貫き、
『横綱昇進は、2番書連続優勝、またはそれに準ずる成績』
を堅持してもらいたいんです。

『人気回復のため、日本人横綱を早く作りたい』
ということから稀勢の里を中途半端な形で昇進させたら、
長い目で見て一番割を食うのは、
当の本人である稀勢の里だと思うからです。

稀勢の里自身が一番、
優勝にも絡まない今の成績で、
『来場所も”綱取り”』
なんていわれると、
困惑しているんじゃないか・・・・
そんな思いも持っています。

親方衆は、
角界を一人で支えている白鵬へ、
もっともっと尊敬と敬愛の念を抱くべきですね。

『けいこ不足でケガをした』
なんて、
よくそんなことが公式のコメントとして言えますね。

言った親方の現役時代の土俵っぷりを良く知っているワタシとしては、
『あんたが言うなよ』
なんて思ってしまいましたがね。

もし白鵬という太い柱がいなくなったら、
今の角界はどうなってしまうんですか?

そのあたり、良く考えてもらいたいと思っています。


今場所は蒼国来の土俵復帰や、
十両・遠藤の台頭など、
いろいろな話題もありました。

出来れば秋場所も、
白鵬には元気な姿を見せてもらい、
いい土俵が続くことを期待しています。


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