SPORTS! SPORTS! 寝てもさめても

16年目突入。ビッグイベントに心躍らせながら、草の根のスポーツの面白さにも目覚めている今日この頃です。

地平を駆ける獅子を見た

2021年06月15日 | プロ野球

作曲家で俳優でもあった、
小林亜星さんが亡くなりました。
88歳でした。

ワタシの年代は、
小さなころから様々なCM、アニメの主題歌などで、
小林亜星さんの曲を聴かない日はないといっても過言ではありませんでした。

小さな子供のことですから、
「小林亜星さんの歌」という事を知るのはずっと後のことですが、
今度は大きな体という個性的なビジュアルでワタシ達の前に現れ、
驚かせてくれました。

そう、
寺内貫太郎一家です。

あのドラマも、
次の日の学校で必ず話題に上がるほどの人気ドラマでしたね。

西城秀樹や浅田美代子などのバリバリのアイドルとともに、
「昭和の頑固おやじ」そのものの小林亜星さんの、
怖くて不器用な父親姿が楽しくて毎週見ていました。

最近BS12で寺内貫太郎一家をやっていたので、
懐かしく第1回から最後まで見ていました。

その時は西城秀樹を懐かしんでみていたものですが、
あの寺内貫太郎、小林亜星さんも亡くなって、
今度見る時は悲しさが倍増になってしまいますね。


小林亜星さんといえば、
そんなたくさんの思い出のある人ですが、
ワタシにとって一番の思い出はなんといっても西武ライオンズの球団歌、
「地平を駆ける獅子を見た」
ですね。

このブログでも何度も触れているのですが、
西武ライオンズのおひざ元が故郷のワタシにとって、
昭和53年暮れにプロ野球球団がやってくると聞いた時の驚きは、
言葉に表せないようなものでした。

そして次々に新球団の骨格がわかってくるに従い、
そのキラキラとした「新たなプロ野球」は、
ワタシに≪新しい地平≫を見せてくれました。

森の中にこつ然と現れた大きな球場。
全面人工芝で、
フェンスや周囲にはゴテゴテとした一切の広告を排除してすっきりとしたフォルム、
そして入り口はセンター方向の一か所でファンは入場し、
グラウンドを見ながらぐるっと球場を見渡して席についていくという、
これまでにはなかったシステム。

初めて球場に足を踏み入れた時、
「なんて大きくてきれいな球場だろう」
と感激した覚えがあります。

その当時ワタシが行ったことがある球場といえば、
甲子園を除いては、
後楽園、神宮、川崎、東京など、
ごてごて~~~っとした、狭くてまるで飲み屋街みたいな雰囲気の球場ばかりで、
西武球場の全く違うたたずまいに触れた時、
新しい野球の時代を確かに感じたものでした。
(ちなみに少し前に開業していた横浜スタジアムも「新しい時代の球場」でしたが、残念ながら当時行ったことはありませんでした。)

そしてロゴマークは、
あの手塚治虫のジャングル大帝レオを模した新機軸のもの。

あの頃西武は、
どの媒体でも「レオ軍団」と呼ばれていましたね。
青くってかっこいいユニフォームでした。

レオがバッチリついている帽子は、
その当時の西武線沿線の子供たちに、
無償で配られていました。

そのためわが町などでは、
レオの帽子をかぶった小学生が、
それこそウジャウジャといましたっけね。


そして大人に対してのアプローチは。。。(ワタシは大人ではありませんでしたが、小学生でもありませんでした)

毎朝毎朝、
駅で電車を待っていると流れてくる、
「地平を駆ける獅子を見た」の♪ウォウウォウウォウ、ライオンズ~
というフレーズ。

あれだけ流され続けたら、
そりゃあ覚えてしまうわなあ・・・・・・
というぐらい徹底して、
開幕まで毎朝のように流されていました。

そしてワタシも、
自然と「ライオンズファン」となってしまったというわけですね。

小林亜星さんが作曲し、
阿久悠さんが作曲したこの球団歌、
本当に名曲だとワタシは思っています。

そして歌っているのがご存じ松崎しげるさんです。

西武が黄金時代だった時、
他球団の選手はこの曲を聴くといや~な思いをしていた・・・・・といっていましたね。
まさにこの「地平を駆ける獅子を見た」は、
”西武ライオンズ”の強かった時代の象徴だと、ワタシは思います。

ちなみにすっかり弱くなっちゃった今は、
「吠えろライオンズ」
が”埼玉西武ライオンズ”の歌って感じのイメージがありますけどね。

球場も歌も、
ユニフォームデザインなどすべてのものに超一流の人たちをそろえて、
「球界の盟主を目指す」と力んでいたあの時代、
なんだかとても懐かしいです。


歌詞にあるように「ミラクル元年 奇跡を呼んで」初優勝した時は、
まさに雲にも上るような気持でした。
初優勝って、本当に何物にも代えがたいものでしたね。

「野球こそが人生の中心」
と思っていた頃の、
懐かしい思い出とともに、
「地平を駆ける獅子を見た」
はワタシの中にあります。

小林亜星さん、
本当にいい歌をありがとう。

そして、
安らかにお眠りください。

合掌。



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