日本シリーズ第5戦 オリックス逆襲への足掛かり

日本シリーズ第5戦。

ヤクルトが3勝1敗と王手をかけての試合でしたが、
オリックスが最終回に粘りを見せて勝利。
対戦成績を2勝3敗として、
地元神戸に帰っての逆転Ｖに視界良好としました。

それにしても毎試合、
まあこうも接戦、激戦になるものだなあ。。。。。
そんな風に、
両チームに感心してしまいます。

この試合は第3戦のように、
中盤から点の取り合いとなりましたが、
5－5で迎えた最終回に、
オリックスは代打のジョーンズが特大の一発をレフトに叩き込み勝ち越し。

そのリードを、
このシリーズ初めての出番となった守護神・平野が抑えきって勝利をつかみました。

ヤクルトの出してくる中継ぎを打ち込んで5－2とリードしたオリックス。
しかし8回裏、
登板したヒギンズが大誤算。
四球、四球でランナーをためると、
迎えた山田に3－1のカウントからすっと真ん中に落ちないチェンジアップを投げ超特大弾を食らい同点に追いつかれました。

球場につめかけたファンのみならず、
全国の中継を見ていたファンのほとんどは、
「これで決まり」
と思ったのではないでしょうか。

ヤクルトのベンチのムードは最高潮。
そして次の村上が右中間に高い弾道のフライを打った瞬間、

「いった～～～～～！！！！」

と勝利を確信したことでしょう。

しかしその打球は、
スタンド寸前で失速して届かず。

そしてオリックスはここで、
長く戦列を離れていた山岡をマウンドへ。

ここで山岡が乾坤一擲の投球を見せ、
リードを許さず同点で最終回に勝負をもつれこませました。

中嶋監督としては、
大きなギャンブルに出たわけですが、
そのギャンブルが大成功。

そしてそのすぐ後の9回表、
代打で登場のジョーンズが、
「ＭLBでの格が大きく違う」ヤクルト・マクガフに対して、
何か「飲んでいる」感じを見せて（打者から見て）カウントを整えると、
真ん中の速球を見えないところまでもっていく大ホームラン。

「超高額外人助っ人」がこの場面で見事に仕事をして、
オリックスは神戸に帰るチケットを手に入れました。


ヤクルトとしては、
この日は中継ぎ陣が誤算続き。

田口から始まり、
石山、今野、大西、マクガフと、
出る投手出る投手がことごとく失点に絡んでしまって、
最後に1点多くとられてしまいました。

オリックスにとっては、
「野球っていうのはなあ、最後に一点勝ってりゃいいんだよ！」
とむか～しから言われ続けていたことを実践する試合っぷりで、
貴重な1勝をあげましたね。

オリックスは、
神戸に戻ることではっきりと日本一への道筋が見えてきたと思います。

第6戦は山本、第7戦は宮城と、
相手にとっては難攻不落の左右のエースが、
中6日とたっぷり休養を取って待ち構えます。

打線もようやくつながりが出てきて、
いい兆候ばかりのチーム状況です。

一方のヤクルトは、
是が非でも第5戦で決めたかったところですが、
敗れて神戸決戦に向かわざるを得なくなりました。

第1・第2戦で好投した奥川、高橋は、
今シーズンは徹頭徹尾「間隔をあけて」登板させてきた投手。
基本線は「中9日」です。

果たしてこの日本シリーズの最後の2試合で、
このリミットを外すのでしょうか？

ワタシが予想するのは、
第6戦は高梨が先発。
第7戦に奥川を先発にもってきて、
高橋をリリーフで待機させて取りに行くというもの。

第6戦は打線に期待して、
投手はつないでいくしかありません。
小川はリリーフ待機させてもいいかもしれません。

高梨で4，5回をきっちりと抑えさせ、
小川をつないで終盤勝負にもつれ込ませるのが、
勝利の可能性を手繰り寄せる最善策でしょう。

打線は初戦と同じように、
出来るだけ山本に球数を投げさせ、
7回120球で降ろす・・・・・。
そんな感じでしょうかね。

いずれにしても、
しびれる試合になるのは間違いなさそうに思っています。

しかし第1，2戦とは違い寒いほっと神戸での試合。
この当たりもまた、
勝敗に大きな影響を与えそうです。

土曜日の神戸の夜、
気温は5，6度になる見込みだそうです。

選手の皆さん、
故障には十分に気を付けて、
熱い戦いを見せてくださいね。


ワタシとしては、
ヤクルトに勝ってほしいのは山々なんですが、
それよりなにより、
こんな素晴らしいシリーズがまた週末も見られるという方がうれしい。


ああ、野球って、楽しいなあ。。。。。