テニスと言えば、
いまだ『見るスポーツ』としてはマイナーの域を脱することが出来ず。
というのが、
我々の持っている印象です。
テニスで扱われるのは、
4大大会のことのみ。
要するに、
そこで活躍しなければ、
ニュースに載ることもなし。
そして、
世界の壁は厚く、
4大大会で活躍する選手は、
ほとんどいない・・・。
これが今までの私たちの、
半ば【常識】ともいえるテニスに対する扱い方でした。
しかしこの10日余り、
錦織の素晴らしい戦いを見て、
テニスに対する人々の認識、
変わったんじゃないでしょうか。
『フロックではなく、
世界で本当に戦える選手が出てきたんだ!!』
これが元ローカル学生テニスプレーヤーであったワタシの、
偽らざる気持ちです。
今までもファンでしたが、
彼の今回のプレーぶりを見て、
『錦織圭』の、
大ファンになってしまいました。
思えば70年代から80年代にかけて。
テニスは【エースをねらえ】のブレークもあって世間に一大ブームを巻き起こしましたが、
現実のテニスを見るにつけ、
日本人選手の名前はこれっぽっちも出てきませんでした。
ボルグ、マッケンロー、コナーズなどに代表される、
『海の向こうのスター選手』
たちの戦いが、
【見るテニス】の世界でしたね。
レンドル、エドバーグ、ベッカーなどのヨーロッパ勢がテニス界を席巻する80年代を経て、
90年代には、
アガシ、サンプラスのアメリカ勢の巻き返しなどがありましたが、
日本でのテニスブームは段々としぼんでいきました。
世はバブル真っ盛りの頃。
テニスコートのあった広い土地は、
軒並みマンションやビルなどに形を変え、
テニスをやる環境も激変していきました。
街で気軽にできる、
テニスは日本国内では変容を遂げていき、
『学生か、一部のマニアがやるスポーツ』
に変貌を遂げたといってもいいでしょう。
ワタシの良く知る関東の大学なども、
全盛期は少なくとも1学年に20~30人はいた部員が、
今では5~10人ぐらいになってしまっているようです。
それとともに、
昔はテレビ中継も多々あったテニスを、
お茶の間で楽しむことも少なくなりました。
90年代から00年代にかけて、
日本女子は伊達、杉山といった世界トップレベルの選手を輩出し踏ん張りましたが、
やはりなんといっても『男子シングルス』で活躍する選手がいないと、
本当に盛り上がってはくれません。
そこに08年、
彗星のように出現したのが錦織選手。
日本人離れしたキレのあるプレースタイル。
一目で魅了されてしまうような選手です。
若くして出現したこの新星は、
その後ケガなどもあって苦しみますが、
そのすべてを糧として、
今大きく翼を広げて飛び立ち始めたといっていいでしょう。
まだまだ彼の潜在能力は、
こんなものではありませんよ。
今回の活躍で世界ランクは20位前後になるということですが、
今年末には10位以内を狙ってもらいたいものです。
そして今度は、
ウィンブルドンや全米オープンで、
その雄姿を見せてもらいたいと思っています。
年初めから、
ワクワクドキドキの時間をもらって、
本当に感謝しています。
頑張れ 錦織圭!!
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