テニスの全仏オープン。
4回戦で錦織は、
前日サスペンデッドになった試合を第4セットから再開。
その第4セットをタイブレークの末、
マッチポイントを握りながら落とし試合はファイナルへ。
厳しい戦いとなったファイナルセット。
ここで先にブレークを許した錦織は、
1-4とリードを許して徐々に追い詰められて行きました。
しかしそこから、
やはりこれまで幾多の修羅場をくぐり抜けてきたこの日本が生んだ最高のテニスプレイヤーは、
ワンポイントごとの集中力を再度高めて反撃。
なんどもピンチを迎えましたが、
その度に見事な精神力と確かな技術でしのぎ、
最後はこの苦しい戦いをものにして8強への道を自ら切り開いて行きました。
錦織の試合は、
特に5セットマッチとなるグランドスラム大会では、
本当にいつもドキドキしながら見るのと同時に、
見事なプロアスリートとしての姿に感じ入ってしまいます。
それにしても、
テニスという競技は本当にタフなスポーツですね。
タフな相手しかいない大会で、
4試合、5試合を戦い続ける精神力、
そして調整力も見事です。
まさにプロを感じる、
グランドスラムトーナメントです。
そして日程もタフですね。
4時間のゲームをやろうが5時間のゲームをやろうが、
試合は待ってくれません。
この過酷でタフな競技を戦う、
テニスプレーヤーという素晴らしいプロのアスリートを連日見ながら、
ふとワタシは、
自分が最も好きで、
最も見る頻度が高い野球のプロの”甘さ”のことを考えていました。
思わず考えちゃったのは、
同じ「プロのアスリート」としてみると、
前日にワタシが見たプロ野球の”大甘のプロのアスリート”と、
何と違う事か。。。。。。
前日までの週末の西武の試合。
1週間の間をあけて「6日ぶりの登場」となった先発投手たちの、
なんともモヤモヤするピッチング。
テニスと比べるのは何なんですが、
とにかく1週間調整期間が与えられているというのに、
調整力が不足しているというかなんというか、
まったく「投げてみないとわからん」のピッチング。
「1試合も落とすことができない」というギリギリの戦いを強いられるテニスプレーヤーと「単なる数十試合のうちの一つ」と考えている?プロ野球選手の、
何というか「覚悟の違い」みたいなものが調整力に現れるのかどうか。
いずれにしても、
我々ファンや首脳陣がよく言う「1週間に一度しか出なんだから、それなりの責任を持って投げてほしい」という言葉が、
頭に鳴り響きます。
そしてテニスの4時間越えのタフな激闘を見た後に、
「中6日の投手なのに、100球がリミット」というような考え方の現在野球の趨勢を考えると、
なんだか素直に野球には感動することもできないなあ・・・・・という事ですね。
「あなた、本当にプロアスリート?」
って思っちゃいます。
そんなモヤモヤした考えが頭に浮かんで、
離れなくなっちゃいましたね。
惨憺たるその投球を見せられると、
キッチリと調整することもできず「調子が悪かった」では、
プロのアスリートとしてはどうなのか・・・・と強く思います。
ちょっと、甘やかされすぎじゃね~の・・・・・ってね。
テニスのグランドスラム大会で、
「調子が悪くて・・・」
という事でムザムザ負けるというのは、
考えられないですよね。
テニスのプレーヤーは、
その中で最大のパフォーマンスを出すために、
本当に集中する姿を垣間見ることができます。
「なんとかする」
という強い気持ち、
これを見るのもテニスを見る醍醐味といってもいいかもしれませんね。
昨日の野球の試合なんて、
「調子が悪いので打たれた」
というのだったらまだわからんでもないのですが、
「ストライクを投げることができなくなった」のでは、
それは調子云々ではなくて、
その投手の技術レベルが、
もう圧倒的に劣っているとしか、
言いようがないと思います。
苦しい場面で開き直って、
何度もスーパーショットを見せる錦織をはじめとしたテニスプレイヤー達の技術レベルの高さと精神力との違いは、
もう如何ともしがたいと感じてしまいます。
まあ、
これが世界で戦うということなんでしょう。
一方でアベレージのプロ野球選手は別に、世界と戦っているわけではないから。。。。。
そう言ってしまえば終わりなんですが、
プロの野球選手としてギリギリの場面で、
「さすがは・・・」
というところを見せて欲しいです。
テニス選手以上の高給もらってんだからさあ。。。。。
おっとこれ以上言うと、
『何でプロ野球見ているの?』
ってなるので、やめておきます。
プロは技術と精神力で、我々をうならせてちょうだいよ?!
そのことだけ、
要望しておきます。
それにしても錦織はすごい。
そしてほかのテニスプレーヤーたちも。。。。