夏の甲子園が開幕しました。
開会式を見て一番驚いたのは、
なんといっても広陵のユニフォーム。
白を基調に紺のアンダーシャツと帽子。。。
これがワタシが生まれたころから今に至る、
「ザ・広陵」のいでたち。
しか~し、
昨日開会式の行進で歩いている姿を見てびっくり。
なんと、
上から下まで、
白一色。
アンダーシャツと帽子を純白に代えて、
真っ白のいでたちの広陵のナインが、
誇らしげに歩いてきました。
なんだか、
他のチームみたい。。
監督さんは、
「猛暑対策」だと説明していたらしいですが、
ワタシはそれだけではないと見ています。
ここ数年、毎年優勝候補に挙げられる素晴らしいチームを作りながら、
これまでどうしても破れない壁があり、
頂点までは届いていない広陵。
ここは何かを変えなければだめだという事で、
ユニフォームを大きく変えてきたという事の含みも、
絶対にあるのではないかとワタシは思っています。
そこまでの気持ち、
あるんだと思います。
やる気ですよ、今年の広陵。
という事で始まった今年の大会。
絶対的なV候補がいない戦国大会と評されるこの大会、
その兆候が、
早くも第1日目から見ることができました。
夕方開始の第2試合。
選抜優勝の健大高崎が登場して、
連続出場の英明と対戦しました。
健大高崎はエース佐藤が戦線を離脱したものの、
まだ2本柱の石垣を擁しており、
今大会も優勝候補の一角を占めます。
しかしこの日は、
苦しい戦いになりました。
心配された投手陣ではなく、
自信を持っているはずの打撃陣が、
ほとんど相手エース清家の低めに集まるスライダー、カットボール、スプリットに完全に翻弄されて、
まったく自分たちの打撃ができず。
それでも振り逃げで得た1死2塁から、
大きなレフトフライでタッチアップした2塁ランナーが、
3塁を回ってホームまで還って1点を挙げ、
それを最後まで守り切りました。
石垣は最速153キロのストレートを武器に、
4回途中からマウンドに上がり、
最後まで相手にヒットを許さず投げ切りました。
球速、球のキレなどは見事。
あとは今後の戦いにおいて、
ほぼ石垣に頼る投手陣になるため、
スタミナがどこまで持つか・・・・ということでしょう。
しかし清家投手、
素晴らしい投球でした。
今後大学等に進学して、
もっといいピッチャーになる予感がします。
先でまた見られるのを、楽しみにしています。
第4試合は、
2年連続出場の智弁学園が登場。
今年はバランスの取れたチームとの評判でしたが、
この試合も岐阜城北のエース中本に素晴らしいピッチングを披露され、
苦しい展開となりました。
中本は8回までほとんど智弁打線に仕事をさせず、
3-1と岐阜城北がリードして9回を迎えました。
しかしこの最終回、
岐阜城北は勝利がちらついたか、
死球、エラー、ヒットでランナーをためると、
まずはセンターへの犠牲フライで智弁が1点を返し1点差。
そしてここで2ゴロは、
ゲッツーを取れず2死1・3塁。
智弁はここで、
この日全く当たりが出ていない4番の中道。
しかしこの追い詰められた場面で、
中道は三遊間に火の出るような同点ヒットを放ち、
ついに同点に追いつきました。
そして延長タイブレークになって、
試合は大荒れに。
無死1・2塁から、
智弁は送りバントを敢行すると、
岐阜城北の中本が3塁に悪送球。
1点入ってなお無死2・3塁。
ここからはまあ、
岐阜城北内野陣が全く冷静さを失い、
エラーに次ぐエラー。
10回表に3点を取られると、
その裏は智弁にもバント処理でエラーが絡み、
岐阜城北は3点を返し同点に。
しかし、
11回表の智弁の攻撃、
岐阜城北はまたも最初の打者のバント処理を誤り再度勝ち越しを許すと、
エラーがエラーを呼んでまたも3失点。
その裏は、
さすがに反撃ならず、
9-6で敗れました。
智弁は九死に一生を得たような勝ち。
これで乗っていけるか?
岐阜城北は、
守備に自信を持つチームで、
9回までは見事な守備を見せていましたが、
10回から糸が切れたように、
エラーがエラーを呼んで合計7エラー。
多分こんなこと、
今までなかったのではないでしょうかね。
これが甲子園の怖いところなんでしょう。
冷静さを失ってくると、
チーム全体が浮足立って、
あの甲子園のすり鉢の全体から、
ものすごく「責められている」感じになるんでしょうか。
あと一人にまで追いつめていたので余計に、
延長に入ってからの戦い方に、
悔いが残ろことでしょう。
いずれにしても、
この第1日は、
初めて高校野球で導入された「1日2部制」の実施日。
この日は第2試合が4時開始、
第3試合はもう開始が6時半を大きく回っていて、
激闘になったため、終了は10時近くになっていました。
時間は押したとはいえ、
ワタシはこの試みを見て「これはいいんじゃないか?」と思いましたね。
午前中の第1試合、
午後の第2、第3試合。
十分に機能していけるんじゃないかと思いました。
炎天下という感じも、
ほとんどありませんでしたしね。
「暑さ対策」
の切り札として、
非常にいいですね。
私案ではありますが、
甲子園は「4試合日」をなくしてすべての日を「3試合日」に設定し、
全体の日程を3,4日延ばせば、
十分に酷暑対策された大会になるんじゃないでしょうか。
なにも7回制にするとか、
あるいは甲子園を離れるとか、
そんなこと議論せず、
日程を20日間(3日間は休養日)とかにすれば、
すべてとは言いませんが、かなり解決するんじゃないかと思いますけどね。
8月4日開幕で、23日決勝とか。。。。
3試合日は、
第1試合を8時開始、
第2試合を16時、第3試合を18時半開始っていうのが、
酷暑対策という面ではいいと思います。
考えてみたらいかがでしょうか。
正味17日で、
大会は開催できますよ。
まあ、
それには阪神タイガースさんの、
多大なるご協力が必要になると思いますが。
ということで、
いろいろな思いを乗せて、
大会が始まりました。
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