受け継がれるバトン

日本のGWを最も騒がせた話題といえば、
イチロー選手の「実質的な引退発表」でしょう。

マリナーズが用意したポストは「会長付特別補佐」。
要するに球団幹部ということでしょうね。
選手枠の関係等から、
今季はイチローの出場選手枠は確保できないが、
かと言って彼をマイナーに落とすこともできない。
そして様々な考えから、
解雇ということにも踏み切れないという球団の思惑が、
こういった形となったのでしょう。

それにしても、
なんという厚遇かと、
驚いてしまうほどです。

マリナーズにとっては、
フランチャイズプレーヤーとしての彼がいかに重要な選手か、
如実にわかるこの日の発表でした。

まあ、
それだけのスーパースターです。

そして、
やはり今年の彼のプレーでは、
限られた人数しかベンチ入りできないメジャーのベンチ入りは難しいでしょう。
特に野手は人数が限られますから、
致し方ないかなあという気がしますね。

しかし日本人としては、
松井秀喜に対するヤンキースの待遇、
そしてイチローに対するマリナーズの待遇などをみると、
訳もなくうれしくなりますね。

それだけリスペクトされたということが、
なんだか自分が褒められているようで、
うれしいと感じてしまいます。

『俺たちのスーパースターは、すげーだろ！！』
とドヤ顔になってしまいますね。

大谷とエンジェルスも、
そんな関係になってくれないかなあ。。。。。。


その大谷。
昨日は久しぶりに投手としての登板でしたが、
なかなかの投球を見せて7回途中まで2失点の好投。
チームを勝利に導きました。

まだまだ「発展途上」という姿も見せていますので、
伸びしろは十分あると思いますね。
もう「どのくらい通用するのか？」
という段階は過ぎている感じがしますね。

日本でデビューした時と同じく、
ファンもいつの間にか大谷が「投打」で出ていることに、
何の違和感も感じなくなる頃でしょう。

『大谷にとっては、それが当たり前』

それがメジャーでも、
あのベーブルース以来、
いや、ルースだって途中からはバッター専念でしたから、
”近代野球史上初”の選手として、
世界中のファンに認識されるということです。

1年後の彼の姿、3年後、5年後の姿、
楽しみにしています。

それよりも前に楽しみにしていること。
それは大谷がいつ、
『4番ピッチャー』
で試合に出場するかということ。

♪『4番ピッチャー、SHOHEI　 OHTANI～』

こんなアナウンス、
聞いてみたい～～～。

ところで日本の野球では、
楽天が31試合目にして自力優勝の目がなくなったと、
なんだか少し話題になっています。

いわく、
楽天が残り全勝したとしても、
西武が楽天以外のチームに全勝すれば、
その勝率を上回れないということから、
「自力優勝の消滅」となっているんだそう。

昔からワタシが違和感を感じている野球の言葉にこの「自力優勝」があります。
優勝間際の瀬戸際になって使われるんならわかりますが、
最近は8月ぐらいから人気チームが沈んでいると、
しきりに「自力優勝がああああああ」なんて見出しが躍ります。
巨人や阪神が特にそのターゲットにされているように感じますが、
意味あるんですかねえ、こんなこと。

あと数十試合も残っているのに、
「自力優勝が」
なんていってみたところで、
いずれにしても優勝なんて多分に他力本願の部分があるんだし、
そうは言っても「最後は自力」という部分もあり、
『自力と他力のバランスが最高だったチームが最後に笑う』というのは変わらないところだと思います。

だいたい楽天が残り試合全勝するわけはないし、
西武も楽天以外のチームに全勝するわきゃ～ない。

話題ということでこんなこと言っているんでしょうが、
なんだかこの言葉自体、ちょっとイラっと来る言葉です。

楽天もまだ開幕1か月。
優勝も十分に狙っていけることは明白ですし、
優勝に届かなくてもCSを勝ち抜いて日本シリーズから日本一・・・・ということも十分に考えられます。
まずはチームを「追っていける態勢」に整えることだと思います。

まだまだ。。。
第1コーナーも回っていませんよ。。。

日曜日は西武の浅村とオリックスのT-岡田がそろって1000試合出場とのこと。
レギュラー選手だと、
この1000試合出場ぐらいが選手として最も脂の乗り切ったところかもしれません。
ここから1500試合ぐらいまでは、
本当にプレーヤーとしてのピークを迎えるところですから、
両選手ともに更なる高みを目指してほしいと思います。

そしてSBの内川は、
1999安打で2000本安打まであと一本。
今日達成の見込みです。

地方球場である大宮球場か～

なんてちょっと引っかかるものはありますが、
それもまた一興。
晴れやかな笑顔でこの偉業を達成してほしいと思います。

さあ、
プロ野球はここから交流戦前の15戦になります。
各チーム星勘定はいかがでしょうか？
10勝はしたいな？！
何とか五割で！
各々いろいろな思いをもって、
「一区切り」まで試合は続いていきます。