≪第84回選抜高校野球大会≫
【決勝】
大阪桐蔭(近畿・大阪) - 光星学院(東北・青森)
さあ、
力と力の激突になりました。
今年のセンバツは、
決勝戦に最高のカードが実現。
大阪桐蔭、光星学院という、
どちらも力勝負で相手をなぎ倒す強豪の対決となりました。
そして朝から天気予報の悪い大阪地方。
試合開始が4時に変更され、
ナイターの中での決着となりました。
2004年の決勝以来です。
さて、
この両チームの勝ちあがりは、
ある意味似ていて、ある意味似ていないといったものでした。
苦戦を続けて勝ち上がってきたのは大阪桐蔭。
それもそのはず。
初戦から優勝候補の一角と見られた剛腕・大谷の花巻東といきなり激突。
5回までは先行を許す苦しい戦いでしたが、
後半大谷を打ち込んで逆転の快勝。
しかしこの試合で、
主砲田端を死球で欠くという苦しい状況になりました。
2回戦はこれも九州の強豪、九州学院。
この試合でも2点の先制を許す苦しい戦い。
しかしここでも終盤に相手エース・大塚の球が浮いてきたのを見逃さず一気に逆転。
準々決勝は関東大会優勝の浦和学院。
最も苦戦したこの試合は、
どうしても試合のペースを握れずに1点のビハインドで最終回へ。
ここでも1アウトを取られましたが、
そこから驚異の復元力を見せて逆転。
そしてエースの藤浪は、
3連打の後の3者三振という離れ業も見せました。
準決勝の健大高崎戦も、
8回に追いつかれ嫌なムードが流れる試合でしたが、
豪快な2発で突き放して、
ついに決勝の舞台にたどり着きました。
優に4割を超えるチーム打率が誇りのチームでしたが、
その打線は終盤の”ここ”という時に力を発揮する勝負強さを身に着け、
今や盤石の状態。
エース藤浪は今ここで言うに及ばないほど、
本当に素晴らしい投球を見せています。
そして忘れてはならないのが、
守備の素晴らしさ。
昨日の健大高崎戦では、
結局揺さぶりをかけたい健大高崎の足をすべて封じ込めました。
更にレフト安井の再三にわたる好守など、
内外野ともピリッとしまっていて、
【高校野球最高峰のチーム】
の輝きを放っています。
かつて2年に1度ぐらいは大阪を中心とした関西のチームが甲子園を制しているというイメージでしたが、
新世紀に入ってからは他地区も力を上げてきて、
なかなか優勝に届かない関西勢。
センバツでは2002年の報徳学園以来、
10年間優勝から遠ざかっています。
大阪勢で言えば、
1993年の上宮以来の優勝を狙っています。
対する光星学院。
昨夏の甲子園準優勝校。
中軸の残った今年のチームは、
順調に秋勝ち星を重ねて東北大会と、
各地区の優勝校の集まる明治神宮大会で優勝を重ねました。
公式戦で負けたのは夏の決勝、日大三戦以来ありません。
秋の段階では、
”全国制覇”したものの投手力を中心にまだまだチームが出来上がっていないという粗さも目立ちましたが、
一冬越してガラッとチームは変わりました。
投手陣を含めた守備がグッと成長し、
豪快さに緻密さも併せ持つ好チームに変身して、
この春登場してきました。
秋の明治神宮大会を数試合観戦し、
『センバツまでに一段上がってこないと春は難しいかな』
なんて勝手な論評をしていましたが、
見事なまでにいい意味で期待を裏切ってくれるチームとなりました。
監督さんの手腕に脱帽です。
今大会は、
初戦の北照戦で軟投派の好左腕・大串投手を崩したのが大きかったと思います。
たぶんチームが最も苦手とするタイプの投手だったのではないでしょうか。
この試合を抜けたことで、
選手は『この春もやれる』という感じをつかんだのではないでしょうかね。
その後は自信を持って試合をしているし、
大会中にグングン力を伸ばしてきた感じがします。
唯一の苦戦であった準々決勝の愛工大名電戦。
昨秋の明治神宮大会決勝の再現となりましたが、
好投手の浜田から5点を奪ったことよりも、
名電の得点力抜群の打線を2点に抑えきった投手陣が殊勲功だと思います。
ロースコアでの凌ぎあいでもチームが崩れることはなくなり、
総合力は非常に高いですね。
東北勢悲願の初制覇。
今度こそなるでしょうか。
さて、
決勝は藤浪投手の出来によってかなり試合展開が変わるとみています。
かなり疲労はたまっていると思いますが、
しっかりと投げ切ることが出来るでしょうか。
両チームの鋭い打線が火を噴いて、
凄い『空中戦』になるかもしれません。
色々な展開が考えられる決勝戦。
楽しみですね。
最新の画像[もっと見る]
-
あゝ 楽しき国立よ 1ヶ月前
-
あゝ 楽しき国立よ 1ヶ月前
-
あゝ 楽しき秩父宮 1ヶ月前
-
あゝ 楽しき秩父宮 1ヶ月前
-
スマイルジャパン 五輪出場! 連勝で決めた! サッカー「富士フイルムスーパーカップ」はサンフレッチェ広島が制す 1ヶ月前
-
スマイルジャパン 五輪出場! 連勝で決めた! サッカー「富士フイルムスーパーカップ」はサンフレッチェ広島が制す 1ヶ月前
-
全国高校サッカー選手権準決勝 決勝は関東のプレミア対決 前橋育英🆚流経大柏 2ヶ月前
-
さあ リーグワン開幕! 3ヶ月前
-
2024.10.26 オールブラックス戦観戦記 5ヶ月前
-
大の里 圧巻の2度目のV! 令和の怪物が相撲界を変える! 6ヶ月前
「高校野球」カテゴリの最新記事
2025センバツ開幕。 健大高崎と明徳義塾は噂に違わぬ好ゲーム
第97回選抜高校野球大会 組み合わせ決まる
龍谷大平安 原田監督が退任。 ホント、指導が難しい世の中になったもんです。
第97回選抜高校野球大会 総合展望
第97回選抜高校野球大会 戦力分析
選抜出場校 こんなこと思い出してしまいました 2025 その9 【九州】 おわり
選抜出場校 こんなこと思い出してしまいました 2025 その8 【中国・四国】
選抜出場校 こんなこと思い出してしまいました 2025 その7 【近畿(その2...
選抜出場校 こんなこと思い出してしまいました 2025 その6 【近畿(その1...
選抜出場校 こんなこと思い出してしまいました 2025 その5 【北信越】