BBCなど世界中の報道機関によると、アメリカ大統領トランプは、イスラエル首相ネタニヤフとの会談の後、報道陣に向けてこうコメントしたそうです。
「ガザ地区の住民は、全部立ちのかせる。そしてエジプトやヨルダンに移住させる」
(エジプト、ヨルダンは、そんなこと勝手に決めるな。断る!と)
「そしてガザ地区は米国が所有する」
(何の権利があって所有?植民地主義か?今何世紀だ?)
「我々が瓦礫を撤去し、開発して経済発展を促し、中東のリビエラにする」
(リビエラは北イタリア・リグーリア地方の海岸リゾート地域のこと)
「そこへ世界中の人に住んでもらう」
(リゾートに住める富豪は喜ぶかもね)
狂ってるのか?というレベルの妄言ですけれど、トランプにとっては本音の発言なのでしょう。
これに対して国連のドゥジャリク報道官は...
「すべての強制移住は民族浄化に等しいことだ」
と強く反発し、警告。
グティエレス国連事務総長はこれを受けて...
「国際法の根幹には忠実であり続けるべき。あらゆる形態の民族浄化を防ぐことは不可欠だ」
と指摘したとのこと。
当たり前です。だから政治とか国際法とかに無知な、ど素人を大統領になどしてはいけないんです。
政府周りの人々はさすがにヤバすぎると思ったのでしょう。慌てて苦しい擁護をしてみせて...
ちょっと直した形にして来ましたけれど、トランプのホンネが、元のままのものであるのは確かです。
あんな滅茶苦茶な男でも、米国大統領の権限は強いですからね。そして、そういう暴言のほうを支持する大衆が米国には存在する。
だからこそ、あんな大勝利で当選したわけですから。
いやはや。
気候変動枠組条約に続いて...
WHOからは脱退する。国連人権理事会からも脱退する。国連教育科学文化機関(ユネスコ)からも脱退する。
そのうち国連そのものから脱退しかねない...かも。米国の国益に合わないとなったら。
ナチスドイツや、大日本帝国、ファシズムイタリアが1930年代に、国際連盟から脱退したのと同じく。
彼の中で、自分は世界を自由にできる絶対的支配者で、米国はすべての覇権を握る帝国、ということなんでしょうね。
お隣のカナダでさえ、米国国歌が流れたら、群衆からブーイングの声が巻き起こったそうです。
EUも、いまはデンマーク領のグリーンランドをトランプが、アメリカ領として欲しがっている件に、強い不快感を示しているし。
そりゃそうでしょう。金を出して買うとか、それでも売らないなら武力行使も排除しないとか、恫喝みたいなことしてたら。
帝国主義的侵略国家ですよこれじゃ。
トランプ、最終的には世界中のすべての軍事上および経済上の要衝を米国領にしたいのかも。
カナダに51番目のアメリカの州になることをすすめるのなら、52番目の州は日本ですねきっと。
もともと大統領選の公約のひとつが「領土を拡大する」ですから。
南極以外に、どこの国のものでもない土地などこの地球上にないのだから、これは大っぴらに他国への侵略を宣言したようなものです。
途上国への援助は大幅に削減することを宣言しているし。
こんなこと言ってると、地球上で孤立して「世界人類の敵」とみなされますよ。まじで。
そこまでトランプのアメリカが嫌われた場合、喜ぶのは習近平に決まってるじゃないですか。
一帯一路とやらの関連で途上国に援助しまくって、だいぶ人気とりに成功して来ているところなんだから。
おなじ覇権国家なら、気前よく財布を開けてくれる方につきますよ、どこのグローバルサウスの国も。
馬鹿なんですよ、あの金髪のじいさんは。というか傲慢過ぎて、ものが見えなくなってる。
人種差別主義者だから、有色人種(日本人も含まれます。もちろん)なんて獣の一種ぐらいの感覚なんでしょう、本心では。
そのトランプと、明日、石破が会うんですよね。
石破は独立国の代表として、対等に、毅然とした態度で臨めますかね。
これまでの歴代総理ができてなかったことなんですけど。
「米国と日本の全盛期にする」とか言って、関係をより強固にするつもりらしい。
それで大丈夫ですか?
お隣の韓国の方が、もう少し「付かず離れず」の感じで、外交はうまくやろうとしている気がします。
米国と日本とイスラエルが、しまいには白人の国々からさえ疎まれて...
Enemies of the World Humanity!
と排斥されたらどうします?
米国は世界から孤立しても、しばらくは平気な国情かもしれないけれど。
日本は、食料もエレルギーも自給にはほど遠い、お話にならないほど、自分の脚だけでは立って居られない国に、もう既になっているんだから...
孤立したらみんなすぐに餓死ですよ。
今までのように、独立した外交を出来ないままだとどうなるか。
トランプはつねに「ディール」=取り引きを要求して来る人間です。
日本が彼に差し出せるものは、何ですか?これまで通り武器を相手の言い値で買ったりして、お金を貢ぐこと?
兵器購入の際に、価格交渉さえさせてもらえない。米国の言い値で買ってるところなんて、西側諸国と言われる国々の中では日本だけなんですよ?
しかも製造した企業から一旦アメリカ政府が買い上げて、そこに中抜き分を上乗せした形で買ってるから、正規の値段より高くなってる。
いくら敗戦国だからって...やっぱり黄色人種だからナメられてるんですよ。
もう、右とか左とかの問題じゃない。というか、保守、右派の人こそ真剣に怒るべき状況だと思いますけど?
怒らないのは本当の「愛国」ではなくて、単に権力(戦後ほぼ一党支配して来た自民党)の側について、安心したつもりになりたいだけでしょ。
寄らば大樹の陰。長い物には巻かれろ。
でもね...
国民がもっと疲弊するまで、徹底的にお金をむしり取られて、それが限界に達したら?
大陸に向かって、国を挙げて「特攻」して、みんなが「散華」する以外にご奉公のしようはなくなりますよ。
(散華っていやな言葉。もとは仏教の儀式で花をまくことだけど、前の戦争のとき、戦死することを美化してこう呼んだのです)
最後はそっちに誘導される。うまーく気が付かないようにね。
後であの笑顔で「イエローモンキー、よくやった!さすがカミカゼは得意な連中だな」と拍手してもらっても、嬉しくなんかない。
私はいやだし、息子やまだ見ぬ孫の命を、あんな金髪クレイジー爺さんのために差し出すなんて、絶対に拒否です!