投票率がとても低いこと、極右政党が議席を確保したことなど、日本の有権者が「変わった」とは、やはり思えないですが。
そして急進した国民民主と、大阪でだけ人気のある維新は、こうなった場合の自民党お助けマン、ステルス与党としての役割を、これから存分に果たして行くことでしょう。
自民に、表面的な数の上では対抗し得る勢力となった立憲民主も、野田氏ら党の中枢を占める人々の本質的な体質と政治思想は、自民とほとんど変わらない。
だからこそ「今回だけは自民にお灸を据えてやろう」程度の有権者が「安心して投票できた」のでもあるでしょうけれど。
なので、すったもんだはあれど日本の政治状況は、大きく変わるところまでは、まだまだ行かないでしょう。
ただ、それはもともと想定内のこと。
大事なのはその「すったもんだの状況になる」ということです。
それをやっている間は何も決まらない政治になる。
それは、悪いことがどんどん決まって行ってしまう政治より、はるかに良い状態です。
私はそれを望んでいました。
これでしばらく、時間が稼げる。
その間に世界情勢などいろんなことが変わって行くでしょうから…
もしかすると思わぬ光明が見える可能性が、一応まだ残されているということ。
ここからが、今の大人たちの正念場となるところで、それに関して私は全然楽観していないのですが。
でもとりあえずは良かった!