安珠のブログ

運命は自分でつくるもの。その方法をお伝えします。

詩 「ならの木」

2011-08-03 | 日記・エッセイ・コラム

この詩の朗読を聞いて涙がボトボト出ました。 

ナラの木 (高槻成紀訳)

たいそう強い風が吹きました
昼となく夜となく
ナラの木のすべての葉っぱを吹き飛ばし
枝をびゅんびゅんと揺らし
木の皮も引きはがすほどでしたついにナラの木は丸はだかになってしまいました。
それでも地面にしっかり立っていました
ほかの木はみんな倒れてしまいました

くたびれてしまった風は
あきらめて言いました
「ナラの木よ、どうしてまだ立っていられるのだい?」

ナラの木は言いました
「あなたは私の枝を折ることも
すべての葉っぱを吹き飛ばすことも
枝を揺らすことも
私をゆさゆさと揺することもできます

でも私には大地に広がる
根っこがあります
私が生まれたときから
少しずつ強くなりました
あなたはこの根っこには決してさわれません

わかるでしょう
根っこは私のいちばん深い部分なのです

実は今日まで
私はよくわかっていませんでした
自分自身がどれだけものごとに耐えられるかを
でも、今おかげでわかりました 。
自分が知っていたよりも
私はもっと強くなったのです」

Johnny Ray Ryder Jr.原作, Copyright Hallmark Inc.

ナラの木」は文字で見るよりも声に出して読まれると聞くはるかに大きな力をもっています。私はこの詩が被災者の皆さんのところに届き、高校生がお年寄りに、おばあさんが孫に読んで聞かせたら、どんなにすばらしいだろうと想像します
高槻成紀

方言でも訳されています。東北弁の野太い力強さにやはり大粒の涙がボトボト出ました。

盛岡弁もありました。 小野寺瑞穂さんが朗読なさっており、こちらは暖かい心地になります。

高槻さんは動物学者で 鹿の生態を調べるために東北に暮らしていたことがあるそうです。 この詩を拡散希望だそうです。 

是非 お友達やご家族、そして被災地のお知り合いにお伝え下さい。

コメント
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