あれから55年・・アンヌのひとりごと

ズバリ!団塊の世代。ひし美ゆり子のブログsince・06・1・14

喝采の思い出・・

2008年01月26日 11時30分23秒 | ゆり子のひとりごと
昨夜、たけしの誰でもピカソの番組で「ちあきなおみ特集」を見た。
彼女が歌ったなかで忘れられない一曲が『喝采』だ。

'72年は私にとって激動の年だった。
3月「ゴジラ対ガイガン」を最後に7年間所属した東宝を会社の合理化の煽りで解雇
退社とともに親元を離れ麻布十番の女友達のアパートに転がり込みシェア生活が始まった。
バイトをしながら出演依頼もチラホラこなし、東宝時代とは一変した私のフィルモGの始まりだ。
男性週刊誌のグラビアを飾り「鏡の中の野心」「不良番長・一網打尽」「不良番長・骨までしゃぶれ」後半は「忘八武士道」の撮影も始まっていた。
来る日も来る日も色気を要求される撮影が、それでも生活は不安定で合間を縫ってバイトも続けていた。

12月も押し迫った頃ある人物に同情を買われ支援を受けることになり、
8畳一間のシェア生活から持て余すほどの広いマンションでの独り暮らしのスタートだ。
麻布仙台坂上は都会の孤島的で有栖川公園を下に臨みその静けさは夜になると怖いほど、
生まれて初めてのひとりぽっちの大晦日は居の豪華さとは裏腹に潤いがなく気持ちは荒んでいた。
引っ越しのかたずけしながら見た「紅白歌合戦」ちあきなおみのレコード大賞曲『喝采』が流れてきた。
彼女の悲しげな歌唱力はなおいっそう荒んだ気持ちを駆り立てた、
”こんな生活をしてイイのだろうか?すぐに解決しなきゃ戻れなくなっちゃう”

正月の松も取れる頃、ハワイ旅行から帰国したある人物に心境を正直に話した。
急転直下、程なくして分相応のアパートに居を移したのだ。
たった10日ほどで女王様風生活は終わったのだ。

ウフフ・・白状しま~す、
解りやすくいえばあの曲が発端となり、
これから始まろうとしている愛人生活を経験すること無く済んだのです。
ウ~ン危機一髪、我ながらヒャとする世知辛い思い出だよ。
今思うと若さですね、ホント危なっかしい(笑)


さ~これからフラダンスの稽古だ、行ってきま~す!