「もう限界だ。日本から撤退しよう」
「しかし社長、うちは日本の自動車メーカーですよ」
「しょうがないだろ。選択と集中だよ」
という記事が日経ビジネスの
日本で売っても儲からない
だから世界戦略車で勝負
2007年12月18日 火曜日
浜田 基彦
リンクhttp://business.nikkeibp.co.jp/article/tech/20071213/143088/?P=1
にある。
この記事には日本の代表的な車のカローラですらグローバル戦略車であり、まずは海外で売れるトレンドで開発をして、その中の一つのオプションとして日本向けにあわせて車を作って日本市場に投入するとあった。
つまり日本企業でありながらすでに主戦場ではなくなっていると言うこと。
これはソニーのゲーム機でもそうだった。PS3を投入するのはまずは北米、その後に日本と本家本元は後回しになった。
「おかしいじゃないか」
というのは日本人だけでグローバル企業にとって一つのマーケットでしかない日本に魅力はもう感じられない。
松下電器産業のPanasonicへの社名変更も一つの日本撤退の表れといえる。
日本企業であるが故の我慢でここまで名を残し実を捨ててきたともいえなくはない。
すでに外国人投資家も日本を買い叩くどころか日本を売り叩いている。
沈み行く国日本にようこそ
かつて日いずる国として名をはせた日本。
戦後一貫してアジアの雄として頑張ってきて実を結んだ日本。
まさかアジアの各国を下から眺めるようになるとは思わなかった。こんな憂き目を味わうなんて・・・
実のところ数年前まで中国とか言っても「ハン?」って感じの鼻持ち高いところが私にもあった。この鼻持ちならないところが日本人のおごりであり私とてそのあたりを実感し始めたのは数年前からである。
中国人とのビジネスは15年ほど前、私がまだサラリーマンやっているころにはすでにあったけど、あのころは一部の優秀な人材が日本に流入している形だった。
しかし技術力の流出は当然海外の技術力の増強を促すわけで、日本がしてきた努力を海外がするようになれば当然胡坐をかいていた日本が今のようなジリ貧になるのは目に見えていたといえる。
未だに政治家やアナリストは今年の後半には景気は立て直すなんて甘~いことをいっている。
体温を失えば寄生虫だって新しい宿り木を探すってのを何で気が付かないんだろうね。すでに瀕死の状態にある。
ここで動くことは命を縮めることを意味している。今は努めて体(つまり日本国内)のケアにのみ集中すべき時に来ている。
中国だけを見れば日本の人口の10倍以上の人材が居る。これは単純に10人に一人、日本人と同じかそれ以上の人材を確保できれば日本と渡り合えるという現実を作り出している。
これから日本人は名実ともに広大な領土と資源を持つ中国などを見てはおののくアジアの端の小さな国となる。いやすでにそうなっていると気が付かないともっと痛い目にあう。
少なくとも日経225銘柄に選ばれていない企業の家族はほぼ間違いなく負け組みなので今後休みになったら家族総出で海外旅行とかやってはいけない。少なくともジャパンマネーをこれ以上海外に流出させてはいけない。国内に金を落とすことをしなければ。
今気づけばまだ間に合うかもしれない。今から身の丈の生活に戻って質素に暮らせば全てが美しくなれる可能性がある。
今の日本がこういう時期にあることをどれだけの人が気づいているのかなぁ・・・