6-1 借金も資産
風力発電会社は、補助金と借金を繰り返し、売電で返済しながら、実際には従業員の給料で赤字になりながらも、とか、あれやこれやで資産と負債の割合が増えたり減ったりするであろうが、風車作りを繰り返していけば、資産1/3、借金は2/3の構成の資産を保ちながらも、時の経過と共に、施設持ちとしては、数十億単位の規模の会社と何時かはなる。ご存じと思うが「借金も財産のウチ」と言うように、会計上は資産でありマイナス要因ではなく、プラスのモノなのである。<O:P></O:P>
素人的には資産の2倍も借金!等と思うかも知れないが、もしあなたが、頭金が少しで、マイホームでも造れば、確かにマイホームの名義はあなたのモノであるが、その裏には返さなくてはならない借金が有ると言うことを忘れることは出来ないはずだ。これが貸借対照表の右と左だ。そして、借金を返し続ける限り、マイホームを銀行に取り上げられるようなことはない。
一般に自己資本比率が高いほど負債(借金)が少ないことになり、結果として借入金利の負担がないこと、資金の返済期限がないため資金繰りが楽である等の理由から健全な経営であるといわれる。一方で、少ない自己資本によって企業や組織を設立し、その信用によって他人資本を調達して経営を行うということは「自己資本を有効に活用している」ということになり、過大な自己資本を調達するよりも機動的な経営が可能となる。過大な自己資本がありながら適当な投資(事業)が行えない場合、いわゆる「資本が眠る」状態となり、株式会社では株主から配当せよとの圧力が強まる場合がある。(続く)