洋上風力で町はどうなったか 外資と大企業のみ潤う仕組み 地元に残される健康被害 実験台にされる秋田県を訪ねて
今、秋田県のホテルは風力発電事業者や全国から風力の視察に来る人で賑わっているという。秋田県では陸上に風力280基以上が、また港湾内に洋上風力33基が稼働しており、加えて4海域が国の促進区域に指定されて、これから秋田県沿岸に150基以上の洋上風力が建とうとしている。
さらに、反対していた漁協の運営委員長が亡くなったことで、秋田市南部沖が5つ目の対象海域として新たに浮上した。全国に前例のない計画が進んでいるわけだが、これだけ風車を建てて、果たして地元経済は活性化し、住民の生活は向上しているのか。各地で「秋田県は風力によって、固定資産税収入だけでなく、新たな産業が生まれ雇用が生まれている」と宣伝されているが、果たしてそんな調子のいいことになっているのか。秋田県で実際に何が起こっているのか取材した。………
秋田県能代市沿岸の風車(9月)
「非道い」と言う言葉はこう言う時にこそ使うのだろうか。