羽田発着、東京湾上空に新ルート 騒音緩和へ国交省検討
国土交通省は羽田空港を発着する航空機について、東京湾の上空を通る新たな飛行ルートを設定する方針だ。2020年に導入された都心の上空を飛ぶルートは騒音や安全性に関係自治体の懸念がある。新たな飛行システムを導入して海上からの発着を増やし、陸地の上を通過する航空機を減らす。都心の騒音問題を和らげ、訪日客受け入れ拡大の体制を整える。
海上を飛ぶ新たなルートは23年度中に方針をまとめる。数年内の運用開始を目指す。
羽田空港では国際線の発着数を増やすために、東京湾上空を飛ぶ主力ルートに加え、都心の上を飛ぶ複数ルートの運用を20年3月に始めた。騒音の問題が千葉県などに集中するのを避ける狙いもある。ただ、騒音や落下物を心配する住民の声は多い。
国交省は羽田の飛行ルールの見直しや飛行システムの改良を進め、海上を通る新ルートを設ける。ドイツなど世界17カ国以上が導入している「RNP-AR」の導入などがシステム改良時の候補となる。航空機を測位衛星からの信号をもとに自動操縦する仕組みで、多数の航空機が円滑に発着できるようになる。
22年度から航空会社と連携して安全性などを検証する。関係者間の調整を経て23年夏~秋にもルート設計や運用に関する素案をまとめる。新しい海上ルートの運用開始後は都心の上空を飛ぶ航空機をできる限り減らし、海上ルートに移していく。
政府は首都圏空港の国際競争力を高めるため、羽田空港と成田空港の機能強化を進めている。20年時点の年間発着容量は計約83万回で、20年代後半には計100万回に増やす。120万回前後の米ニューヨーク圏や英ロンドン圏に次ぐ規模になる。
航空騒音は裁判になってもなかなか勝てない。それを国側が引くと言うことは、余程勝ち目がないのか、裁判は面倒と言うことでしょうか?
国交省 「おおむね想定通りだった」 が住民集団訴訟になりましたね。
流石、都会の方はおやりになることがはやいですねー。
というのも
「受忍すべき程度を超えているとは認められない」と指摘。原告の権利を侵害しているとはいえないと判断した、
と言うことになるのでしょうね。