低周波音問題に関する、末端行政と環境省の関係などしっかり取材されており
問題解決への現実的な壁の厚さが一般視聴者にも解り結構でした。
行政の発言で「(我々は)全くの素人」と言う発言がありましたが
これは全くの言い訳にもならず、環境省は地元行政の担当者を"専門家"としています。
一方、地元行政は「測定行動などは環境省の指示には縛られない」と嘯いているのが現状です。
そもそも当初から地元行政の担当者を低周波音問題の「専門家」とするのは能力的にも機構的にも無理だったのです。
こういった状況にしておくことで、あくまで被害者を宙ぶらりん状態にして
低周波騒音被害者を低周波音地獄で彷徨させるのが目的としか考えられません。
なお、昨今は既に「低周波音」と言う言葉は相当に認知されているのですから
今更、”幽霊音”と言う表現は際物的扱いで全く頂けません。
また、レポーターも述べているように低周波音も超低周波音も聞こえなくても
「感じる」事は出来るのですから、「感じる音」と言う表現を使ってほしかったと思います。
そもそもこの問題は「聞こえない音では被害はない」と言う専門家の理論に根本の間違いがあるのです。
聞こえようが聞こえまいが空気の振動エネルギーはあるのですから
根本の問題はそのエネルギーに問題が有ると言うことだと私は考えています。
こういった報道も既に一通りのレベルのところは終わったように思いますので、
是非ともさらなるレベルの「科学的に未解明」な部分に立ち入った報道がされることを願ってやみません。
まずは低周波音問題が報道されたことに感謝します。