トラの日記 

埼玉県在住のトラの日記。気になったもの何でも書きます。ご意見ご感想お待ちしてます。

たまにはグチも・・・。

2010年02月03日 21時12分03秒 | オーストラリア留学記
ワタクシの通っている学校は基本的にヨーロッパ人の学生をターゲットにしている学校であります。必然的にヨーロッパ人とりわけ某F国人が多くなっております。ウチのホームステイ先にも数人のF国人の他にヨーロッパの学生がおります。彼らの会話を聞いていると「ウチの国の言葉に〇〇って言葉があるんだけど意味わかる?」「わかるわかる。英語でいう△△だろ?」という会話がたまに行われております。その、〇〇と△△の発音を聞いていると、とっても近い発音なのです。つまり、彼らにとって英語を学ぶと言うことは日本人のそれに比べ、とっっっっっっっても易しいということなのであります。

ワタクシのクラスにいつも気を使って話しかけてきてくれる優しいブラジル人がおります。彼に言われたのが、「日本人はみんな頑張っていてエライと思う。僕たちヨーロッパ系の言葉を話す人間よりもとっても難しい勉強をしている。」・・・と。
言われた時、涙が出そうになりました。
そうなのです。ワタクシに限らずワタクシの回りにいる日本人は皆んな、特に聞くことと話すことに大変苦労をしているのです。

「知ってる!その言葉知ってるけど、とっさに出てこない!!」ということは日常茶飯事。
ヨーロッパ系の学生は自国の発音をしてくることがしばしば。当然こちらは理解出来ないのですが、なぜ理解出来ないのかと彼らは怒りだします。
その上、日本人は受験などで読み書きの勉強をタップリしているのでクラス分けのテストで高得点をとってしまい、上の方のクラスになる。当然、授業について行けずクラスを大幅に下げることになるのです。

その上、人間関係がとっても大変。まず話せないということで差別されることがしばしば。そして、例のF国人の方々から(もちろんその中の一部の人だけですが)アジア人というだけで話したくないという方もいらっしゃる模様。
その上、同じアジアの人達からも第二次大戦の事について真剣にいいよられた人もおりました。
日本というカラの中で守られていたのが、初めて生身の外の世界を体験すると、知ってはいたものの日本人であるというのはこういう事なんだと実感させられます。

ワタクシの周りにはその環境(ホームステイ先も含め)に耐えられず予定を大幅に切り上げて帰ってしまった日本人もおります。

こちらにくる前に、学校の営業の方にある程度の知識と脅しを頂いておりましたが、これほどキツイとは・・・。

こちらに長く住んでいる日本人の方と知り合いになる機会があり、その方の御話を聞くことができました。その方の言う事には「その状況を楽しまなければいけない。」のだそうです。確かに、旅行ではない日本人のガイド付きではない生身の世界を体験するという機会は自分のこれからの人生でもそうあるものではありません。そして、差別される人の気持ちを本当に理解することが出来るという機会、真剣に恨み(?)の籠もった声を聞くという機会を持つことができるということは、そういった人の気持をリアルに理解することが出来るようになったということでもあります。

ワタクシが、とある学校に通っていたときに留学生の生徒がいくらかおりました。彼らも苦労してたんだなぁ・・・と、いまさらながら実感しております。


トップの写真は学校の近くの公園に住むでっかいコウモリ。
小笠原でも見たフルーツバットではないかと思います。このコウモリがぶら下がる木の近くでオーストラリアンは昼寝や日光浴をしております。

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