一瞬の静寂の中
真っ暗闇に光の線が
ゆっくりと昇っていくさま
に胸打たれたりする。
もしくは
枝垂れ桜のように
垂れていって、
キラキラしてた残り火が
消えるかどうかってところが
セツナかったりする
もちろん、
デカかったり
連射してたり
重低音だったりってのも
いいんだけどさ。
ようは
なんともいえないものが、たくさんあって
蝉時雨がまだ聴こえてる
始まる直前の、空気のぬるさとかさ
遠くから流れてくる
ベビーカステラのにおいだとかさ
浴衣の帯がはずむ
待ち合わせで
下駄の音がだんだん増えていく感じとかさ
最後の一発の残り火が闇に消えて、あー終わっちゃったーって
みんなでぞろぞろ明日の事を考え始めなきゃいけなかったよなー
って
感じとかさ
そういうのに
キュンとしやしないかい?
今年はたくさん見に行こうと思う