意気だけは軒昂であり羽抜鶏
季語 羽抜鶏 鳥類の羽は六月から晩夏にかけて、冬羽から夏羽へと抜け替わる。この頃の羽の整わない鳥を羽抜鳥という。雁鴨類は、飛羽である風切羽に至るまで脱落し、生え揃うまでの数週間は全く飛べなくなる。鶏などは晩夏の頃が多いようであるが、古い羽が抜けて新しい羽が生え揃うまではみすぼらしい姿になる。抜け羽の飛び散っている鶏小屋の羽抜鳥はみるからに哀れで、その言葉の響きにもどことなくペーソスが漂う。歳時記撥水。
掲句 空威張りしている老人(自分)のこと
例句 こちら向く律儀がおかし羽抜鳥 宇多喜代子
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