相応しき名前が並ぶ牡丹園
季語 牡丹園 牡丹の傍題 中国原産のボタン科の落葉低木。平安時代初期に薬用植物として渡来して寺院に植えられた。庭園で栽培し一般に観賞されるようになったのは江戸時代から。丈一、二メートルで葉は羽状の複葉。四、五月に梢上に径十数センチの五から十弁の花を一つ咲かせる。原種は紅紫だが改良が重ねられ、黒紫、淡紅、白、紫、絞りなどの色を呈して咲く様は豪華で重弁、単弁とも品種は多い。華麗さと気品で「花の王」ともいわれるが、散り際の姿ははかない。歳時記抜粋。
例句 美服して牡丹に媚びる心あり 正岡子規