二月尽

二月尽　

光りつつ鳥影よぎる二月尽　小沢明美　
非核化の行方は如何に二月尽　　　拙
寒暖に一憂一喜二月尽　　　　　　拙

木の芽風

木の芽風　

ばらばらのピカソの顔や木の芽風 仙田洋子　
木の芽風帰り支度の湯治客 拙

春の闇

春の闇　

千里より一里が遠き春の闇　飯田龍太　
与野党の丁々発止春の闇　　　　　拙

春愁い

春愁　

春愁やかたづきすぎし家の中　　　八染藍子　
はなむけの言葉につまる春愁い 　　　拙

猫の恋

猫の恋　

麦飯にやつるる恋か猫の妻　　　　芭蕉　
ガラス戸を閉め忘れけり猫の恋　　　　拙