語らひも途切れ途切れの葡萄かな
季語 葡萄 ブドウ科の蔦性落葉低木。古くから世界各地に存在し、紀元前2500年頃のエジプトの壁画などに、葡萄の栽培や葡萄酒の醸造の様子が描かれている。日本には葡萄属の植物が6種原生し、古名を「えびかずら」といった。
文治二年(1186)山梨県で、自生葡萄の中から良い物を見つけ増殖して甲州葡萄ができたとされる。棚作りされ甘酸っぱい液果が房をなして垂れ下がる。青くて大粒のマスカット、日本で作り出された深い紫黒色の巨峰など彩も美しい。
歳時記抜粋。
例句 黒葡萄祈ることばを口にせず 井上弘美