17音の記録 やぶにらみ

気が向いた時の記録

 俳句・無季の句 川柳と 関連記事

秋の山

2016-09-27 09:28:04 | 日記
秋の山
声あげて父母を呼びたし秋の山     阿部みどり女
ふるさとも豊かに見えて秋の山         拙

重陽の節句でなくても晴れた日の山の頂上付近は穏やかだ。空気が澄んでいるので、黄ばんだ田んぼや曲がりくねった川も見え、そのかなたに故郷が見える。携帯電話で写真を撮っている人もちらほら。

九月尽

2016-09-26 09:23:31 | 日記
九月尽
まが雨の降りもつづきて九月尽     佐藤鬼房
軒下の舞台衣装や九月尽         拙

今月は雨の日が多かったし、祭り・行事などで、舞台の上で踊る人が大勢いたので派手な舞台衣装の干し物が目立った。

走り蕎麦

2016-09-25 09:33:36 | 日記
走り蕎麦
佛なる父に一椀走り蕎麦     山崎 喜八郎
食つなぐ年もありけり走り蕎麦      拙

蕎麦の初物を走り蕎麦という。初物を食べる喜びは懐かしい味にあるが、蕎麦の場合は食料不足の場合は主食(米)の収穫前なので餓死を免れたという切実さがある。戦後 昭和20・21年にはそう思った。

落ち鮎

2016-09-24 12:35:53 | 日記
落ち鮎
落ち鮎の腹開かれて干されをり 本間みち子
落ち鮎の化粧していく川の果て    拙

婚姻色でおめかしした鮎が下り始めた。漁師が手ぐすねを引き、観光客は生唾を飲んで待っている。
無駄にしないで感謝の気持ちで食べよう。

曼珠沙華

2016-09-23 10:03:27 | 日記
曼珠沙華
曼珠沙華不思議は茎のみどりかな 長谷川双魚
古刹へと誘うが如く曼珠沙華      拙

曼珠沙華は秋の彼岸の頃に、墓地で多く見かけるので彼岸花とか死人花ともいわれる。少年の頃に「赤い花なら曼珠沙華」と歌ったことを思い出した。花と名前は一致しなかった。