豊の秋 2023-09-29 08:40:00 | 日記 小包に一筆添えて豊の秋川柳 月今宵おれもあん時ゃ若かった季語 豊の秋 豊年の傍題。 五穀一般の実りの良いこと。ことに稲の実りの良いことをいう。農民にとって稲の出来具合は大問題で、稲の開花時期から果実のふくらむ時期に、風水害・冷害・虫害・病害などがなく、稲穂が順調に生育しているのを目の当たりにすることは、何よりの喜びとなる。歳時記抜粋。例句 乳飲み子は胸に吸いつく豊の秋
雁渡.し 2023-09-29 08:01:20 | 日記 雁渡し座り直して本を読む季語 初秋から中秋にかけて吹く北風。このころ海を渡って来るので、雁渡しという。もとは志摩や伊豆の漁師の方言と江戸時代の「物類称呼」にある。この風が吹き始めると夏も去って、海も空も青く澄み、秋らしくなる。歳時記抜粋。今年はまだ感じていない。筆者 北へ往く道の起点や雁渡し 山口孝枝
鯊 2023-09-28 07:03:43 | 日記 土地の子の竿借りて釣る鯊の秋季語 鯊 学術的にはハゼとよぶ魚類はなく、ハゼ科に属する魚類は多種。一般的に淡水のハゼはウキゴリ、海辺のハゼはドロメを指していう。また、内海はマハゼをハゼと呼び、ハゼ釣りのハゼはこのマハゼのことである。マハゼは北海道から九州にいたる内海に広く分布。体長はおよそ20cm。広い口を持ち、短黄色の細長い体には薄く斑点がある。胸鰭は黄色く、秋の彼岸の頃から釣り人が押し掛ける。天婦羅や佃煮にして食される。歳時記抜粋。例句 橋下ににわかめし屋や鯊の秋 広田祝世
天高し 2023-09-28 06:06:00 | 日記 食品の値上がりの急天高し季語 天高し 秋高しの傍題 秋は大気が澄み、晴れ渡った空が高く感じられる。杜審言の詩に「天高くして塞馬肥ゆ」があり、昔、中国北方で騎馬民族の馬が肥え、侵入の季節到来を警戒することを意味したが、転じて「天高く馬こゆる秋」となり、馬も食欲を増してたくましく太る好季節の意に解されている。歳時記抜粋。例句 天高し継ぐべきものにわらべ歌 中田敏樹
鰯雲 2023-09-27 07:06:00 | 日記 忘却は日常茶飯事鰯雲季語 鰯雲 鰯雲は、気象学でいう巻積雲の事で、上層雲に属し、白雲の小団塊が群衆または並列ているものである。すなわち、小石を並べたような小さい雲片が集まり、さざ波のような形をした薄くて白い雲で陰はない。その小さな雲片はかなり規則的な配列をしている。あたかも鰯が群れているように見えるので鰯雲と呼ばれている。この雲は前線付近に発生しやすく、降雨の前兆とされる。そしてこの雲が現れると鰯が大量に取れるとも言われている。歳時記抜粋。例句 いわし雲神も氏子も酒が好き 伊藤よし子