昭和の日

昭和の日
青蚊帳を泳ぐ昭和の日暮かな 柿本多映
校庭で軍事訓練昭和の日　　　拙

　テレビで訪米中の安倍総理の演説を聞いた。国会で十分に論議もしないで、集団的自衛権の行使容認を含む安全保障法制の整備についてこの夏までに必ず実現すると大見得をきった。総理の傲慢さ・思い上がりに再軍備の影がちらつく。銃後の国民として戦争を経験してきた者として、再軍備は絶対に反対である。　戦争以外に争いを避ける努力を切に希望する。
　

田打ち

田打ち
生きかわり死にかわりして打つ田かな　　村上鬼城
TPP先ずは兎も角田打ちする　　　　　　　　　拙

外米の輸入枠が決まるPPC交渉はまだ決着していないが、現在よりも増えることは確実。だとすれば、
米価は値下がりする。そんな現状下でも、伝来の土地を荒らしておくことはできない。米農家の悩みは大きい。そんな人々の間に生活していれば買う身であっても同情しきり。こちらもいたしかゆし。

春昼

春の昼
春昼の指とどまれば琴も止む　　　　野沢節子
心経も微睡(まどろみ)の中春の昼　　　拙

　昼の昼はのんびりと明るい。久しぶりのこととなれば殊更だ。
僧の読経も長くなるとつい失礼をしてしまい、焼香のときはっとすることも・・・。

春炬燵

春炬燵
借りて読む七番日記春炬燵 　　黒田杏子
安売りのチラシを中に春炬燵　　　　拙

値上がりの続く近頃であれば、安売りのニュースは貴重だ。本当に安価か真偽は別として、妻と二人で
買い物の相談は、四月になっても炬燵の中　こんなことは想像もしなかった。　　あれから40年。

永日

永日
　永き日の鐘と撞木の間かな　　　小笠原和男
　永日やちり紙交換のろのろと　　　　　拙

夏至のころが一番日永なのだが、体感的にはこの頃が一番長いような気がする。
最近ちり紙交換の車がめっきり少なくなった。需要が少なくなったのか、利潤が少なくなったのだろう。
偶に来れば、依頼する家が多いのか中々到達しない。退屈な小生には日光浴をする絶好な機会でもある。