17音の記録 やぶにらみ

気が向いた時の記録

 俳句・無季の句 川柳と 関連記事

数え日

2016-12-26 07:11:09 | 日記
数え日
数え日のこころのはしを人通る 矢島渚男
数え日やリハビリと言ふ骨休み   拙

もう少しで今年も暮れる。新年をのんびりと穏やかにすごそうというので、周辺はあわただしい。何もしないで家にいるのも気が引けるのだが、老人にはリハビリという手があつた。

師走

2016-12-24 09:33:20 | 日記
師走
仕事場の振子の音も師走かな   菊池 輝行
焼け跡に涙誘はる師走かな       拙

糸魚川の大火に、罹災された方々には深く同情申し上げる。70年前 繊細の時を思い出した。師走という時期のご苦労他人事には思えない。 
もういくつ寝るとお正月 そんな唄を思い出す。クリスマスが過ぎれば歳の市が立ちそして大晦日とあっという間に今年も終りそう。ぼけ老人の小生でも気ぜわしいから、若い人々には一入の事。

夜咄

2016-12-23 09:20:25 | 日記
夜咄
夜咄の灯あかり軒の雪あかり     古賀まり子
夜咄や孫は信じる武勇伝          拙

冬の夜長に幼い頃聞いた夜咄 テレビ・ゲームの無い時代だから同じ話であっても何度も聞いたひとときを思い出す。咄は物語とか落語を意味するので、昔話や 寓話などが主であろう。時代の変遷によりこんな機会も減ってきたので、死語になりつつある季語かもしれない。

枇杷の花

2016-12-22 09:54:20 | 日記
枇杷の花
枇杷の花大やうにして淋しけれ   高浜虚子
裏庭に仮植ひさしき枇杷の花      拙

枇杷の花は地味であり、この季節に咲くのだが鑑賞されることは少ない。実が収穫できない当地では、ただ珍しいというだけの存在であり、植えている家も皆無に近い。