曼珠沙華

曼珠沙華　

曼珠沙華消えたる茎のならびけり　後藤夜半　　
葬列を迎える如く曼珠沙華 拙

秋日傘

　秋日傘　

菜園に入りて道聞く秋日傘 　添野光子　　
秋日傘ゲリラ降雨に備へけり　　　拙

鶏頭

鶏頭　

鶏頭の黄色は淋し常楽寺　夏目漱石　
鶏頭や鶏の声など聞けぬ今 拙

竹の春

竹の春　

天上に風あるごとし竹の春　佐藤和夫　
竹の春ひとり暮らしの姥を訪ふ 拙

秋彼岸

秋彼岸　

山寺に降りこめられて秋彼岸　大橋櫻坡子　
久闊を叙す青天の秋彼岸　　　　　　　拙