Catch the words

from Shizuoka/name is "slide"

永遠の二人

2013-11-05 | Weblog

その人の思い出は、何といっても日溜まりで新聞を広げる姿とか
濡れ縁に座り、手拭いをぶらさげて
団扇でパタパタしている姿とか。

その人には叱られた記憶が一度もなく、そう気付いたのは実は
たった今…m(_ _)m
僕があまり悪さをしなかったのか(していたと思うけどな)
はたまた、叱ることをしたくなかった人だったのかは分からないけど
その人の姿を思い浮かべ
どんな思い出があるだろう?と記憶を甦らせていたら
そういえば叱られたことってなかったなぁ…と思い至った。
今頃気付くなんて、なんていう孫だろうか。(ごめんね)

元気がない時には、お菓子をくれたかな。
祖父はお酒も好きだったけど、お菓子も好きだったのだよ。
理由は忘れたけど、泣いていたら黙っておもむろに
縄跳びの縄の結び方を教えてくれたことがあったっけ。
子供心に『なぜ、なわとび?』と思ったけど、いつの間にか泣きやんでいて
祖父と縄跳びの縄結びごっこをしていたっけ、懐かしいなぁ。

祖父の好きなところは…
例えば時々、祖母に冗談を言っているところ。
例えば時々、一人物思いに耽っていたところ。
例えば時々、音楽が好きなんだなと思えたところ。
例えば時々…なんだろな、雰囲気とか。

若い頃の写真を見ると、姉①にとってもそっくりである。
隔世遺伝ってこういうことなのね…なのである。
僕は彼に似ているだろうか。
…似ていても似ていなくてもどっちでもいいか。
大切なのは、祖父のことが好きということなのだ。
祖父がお空の国で幸せにしていることなのだ。

祖母と相も変わらず相思相愛であることを祈る。
祖母はそんな片鱗をみせたことはなかったけど、
最期の時に祖父に言った言葉は、祖父をどんなに愛していたか(←書くとちょっと恥ずかしいね)
そんなことを知る言葉だったのでした。


あの言葉、しっかり聴いていたかな?(きっと祖父、照れていたね…)
でも、あの言葉が、最高のプレゼントだったのだと思う。
僕はしっかりあの時のあの言葉を記憶して、
彼らは僕の中では
『永遠の二人』なのだ。
今でも思い出す、日溜まりのあの人なのだ。


そんな祖父だったのですよ。
この季節は思い出の季節なのです。


11月はそんな思い出もあるし、良いことも色んなことがあるから
一年のうちでも、僕にとって特別な季節となっているのです。
ずっと心の中で温めていたい、
そんな季節なのだ。











コメント
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