Catch the words

from Shizuoka/name is "slide"

窓から

2013-11-29 | Weblog

白く色付いた富士の峰がひょっこり顔を出す。
いつもより大きく見えた穏やかな面持ちの様子。
麗しいその姿に嬉しくなったのは、昨日のこと。

制服姿で毎日居た頃、
廊下の窓から遠くを見やれば見えたその顔は
今も変わらずこの国の一番天辺で、僕たちをずっと
見守ってくれている。

『ふーじーは、にーっぽんいちの、やまー』♪
と、音楽の授業で皆で合掌した記憶がある。
このフレーズだけ、今でも頭の中でリフレインする時がある。
教室の中に響く、クラスメイトの屈託のない歌声と一緒に。

窓際の席は、隅っこが妙に安心する僕にとっては
とても居心地が良くて
授業はそっちのけで外の風景を見たりとか
カーテンの揺れ方をじっと観察していたりとか
カーテンの白さについて考えたりとか(綿素材についてとか?)
クラスメイトたちの背中を眺めたりとか
先生の文字の癖や服から、先生について考えたり
声などをききながら
窓際の日の当たる場所で
時計の針なんて気にせずに、それらを窓のそばで眺めていたっけ。

廊下に出ると、隣のクラスの人たちが笑いながら歩いていた。
休み時間。壁を伝うように歩き窓からふと目をやると
富士山がそこに見えるのでした。
休み時間の廊下の窓から、雄大なその姿がずっと向こうにね。
少年していた、その頃の話。

賑やかな場所と、遠く穏やかに聳える富士山の姿の対比は
花も飾られていない真四角な部屋の風景に
溜息ついてばかりいた僕にとって(教室って味気ないよね?)
何ともありがたい、癒しの瞬間だったよ。^^
富士山を見て『ありがたいなぁ』と思ったり
逢えた瞬間、嬉しいと思うのは、今も変わらないみたいだ。


人って、歳をとって姿形が変わっても、環境が変わっても、立場が変わっても
遥かずっと昔の、DNAにさえ記憶にないくらい昔の
自分自身の芯の様な部分は、変わらないものなのかな?
賑やかとか大人しいとか
派手とか地味とかそういったことじゃなくて、
もっともっと奥の奥のずっと奥。
説明出来ない魂の真ん中の、その人だけの、草がいつでもなびいている様な、
綺麗な光が降る草原の様な所のこと。

縁という糸があるなら
きっとそこで出逢っていたね、という所。
これはただの、僕の想像(妄想ともいう?)なのだけど。
映画か何かでこんなシーンを見たことでもあったかな?

ずっと前に観たことのある風景に
今もなお心動かされる。

だから、君の姿も、声も、きっと遥か昔に草原みたいな所で
聴いたり見たりしていたのかもね?
なんてね、富士山のこと思い出していたらそう思ってしまった。
そんな想像(妄想?)してゴメンネ。(ノ_<)

明日も、富士山みえるといいなぁ。

さあ、二度寝しなければ。
おやすみなさい。

良い一日を!



*また長い日記になってしまい…m(_ _)m











コメント
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