
風花を期待しながら仕事をしていたけど
窓を見る度目に入るのは、窓硝子についた細かな雨粒ばかりだった。
今年はこの町に、風花は舞わないみたいだ。
うん、でもそれって
またいつか、風花が舞う姿を見ることが
またひとつ楽しみが増えたということ。
土は濡れて、きっと春に向かい
それぞれの根にあらゆる経験を与えているのだろう。
冷たい雨粒も、温かな雨粒も
僕らの些細な水やりも吸い上げて育っていく緑。
この間まで蕾ばかりだったのに、今はもう満開の花が咲く。
ご近所の梅、どれも白梅なんだけど満開なのだ。
公園の紅梅、満開に近い。
そのそばには、幹に触れさせてもらった大きな大きな楠の木がある。
効き目抜群なのだよ。
ぜひ、元気がない時には触れてほしいくらいなのだ。
ハート型の山茶花は、触れなくても
見るだけで効き目抜群。
元気になるっていうより、心癒されるそんな可愛い見事な
ハートなのだ。
世界中のココロが、あんなハート型だったら良いのにな。
時間の流れは思ったより早いけれど
僕は確かに僕である
見廻す景色が、何処までも続いている地のように静寂で
自分を見下ろす自分がその静寂の中にいれば
心の中にでも風花は舞う
Gを鳴らせばはいつもで青い空
あなたが今、幸せでありますように
彼の、彼女の夢が叶いますように
君の願いが、あの星まで届きますように
風が花びらを舞わせますように
時間の流れは思ったより早くても
僕は確かに想ってる