Catch the words

from Shizuoka/name is "slide"

行く手

2007-10-10 | Weblog
君の行く手を遮ってはいけない
君の自由を奪ってはいけない
僕の我が儘を押しつけてはいけない

どれだけ泣いたかなんて、考えないように
どれだけバカなのかなんて、反省しないように
力のなさを、無闇に嘆かないように

一人で耐えるのにも限界って、あるのだろうか?
無限があるなら有限がある
無限だと思っていたものが有限だと思ってしまったとき
僕は、どうしたらいいのだろうか?
誰を信じて
誰が信じてくれるのだろう?

自分で自分を救えるのだろうか?
バカな僕は
狼狽えるしかない

光の筋をみつけなければ







コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

LOVE

2007-10-09 | Weblog
気付けば そこにあるもの。
見ようと思えば そこにあるもの。
触れようと手を伸ばせば そこにあるもの。

目の前にある 帽子ひとつ。
目の前にある ボールペン一本。
目の前にある しおれそうな花一輪。

身の回りのものは全て、そこから派生している。
それがなかったら、全てはここに存在していなかった。

何が一番、君にとって
大切かい?

泣いても笑っても、呆れても大切なもの。
あるかい?

黙って手をとって
海や空を一緒に眺めようって

言いたい人は
何処だい?



コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

2007-10-08 | Weblog
夏の日は 遠ざかる
夏は、僕に何を与えて
何を 持ち去っていったのか
強い陽射しは
何を 貫いていったのか
知る由もなく
僕は夏を 見送り
戸惑いながらも
秋を 受け入れた
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

片腕

2007-10-08 | Weblog
秋祭り。

朝から、町中がどこか 
そわそわした 浮き足だった空気に包まれているのが
よく分かる。

午前中から、テキ屋の店主たちが
トラックなどに荷物を積んでやって来て
忙しそうにしている光景を 目にする。

彼らはどこからやって来て、僕らに夢を売るのだろう?
何となく、僕らにはない パワーを感じる。
妙な味がある。

夜の中、笛や太鼓や、法被を着た祭り衆が踊り
屋台が曳かれ
町の人々は、通り過ぎていく彼らを
一歩引いて憧れて 眺める。

暖かい提灯の灯りが、威勢のいい声と共に
人々の間を駆け抜ける。

油断している人々の脇に
汗 流しながら店主たちは、夢を売っている。
日に灼けた肩を、香ばしい匂いの中で
せわしなく動かし
一夜二夜の祭りの夜に
神の片腕となる。

神への感謝の夜、人々は夢を買い
その夢が 思い出となり
思い出が、神への感謝となる。

感謝はまた、人と神を繋ぐ。

店主たちは、来週。
また違う町の、神の片腕となる。
 
灼けた腕に、夢を担いで。




コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

指先

2007-10-07 | Weblog
いつの日か買った服に、一度も袖を通さず
引き出しの中で 皺も寄らず
綺麗に折り畳まれて眠っていた

食器棚には使われなくなった 大中小さまざまな皿や器が
白く、青く 収まっている

忘れられたものたちが、黙って何処かで
何かを待ってる

待てど 暮らせど
やって来るのだろうか
何かを待ってる いつも

どんな腕が通されるだろう
どんな献立が盛られるだろう

待っていれば、来てくれるだろうか

引き出しや棚から 飛び出して
体中の血液が指先まで流れるような
そんな瞬間は
彼らに
僕らに

訪れるだろうか?

何かがやって来る
そのときまで
世界は

棚と引き出しの中だけに
あるかもね


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする