『大谷 さっきから小泉さん待ってんで』
『んーーー知っとる』
ここは男子バスケ部の部室。
引退試合で不覚にも涙してしまった大谷。
その顔を彼女であるリサにしっかり見られた。
そのことが妙にハズくて…
着替えが終わったというのに…
部室から一向に出ようとしない。
学校の有名人・オール阪神巨人が付き合いだした
というのはそこそこ有名な事実
最初はthe manzaiに出るネタやと思ってた周りも
いまや(生)温かく(笑)２人を見守ってる。
『大谷急がんな…外寒いし…』
『んーーー』
中尾に言われても大谷は部室からなかなか出てかへん。
『あーーー大谷先輩 もしかして倦怠期っすか?』
『はぁーーーー!!!なんでやねん』
『いや別に…。小泉さんとの事後悔と…『そんなんしてへんわポケっ』』
大谷は後輩の頭を軽く小突いた。
『いったーーーーいっす大谷先輩』
『どついたら痛いん当たり前やろっ!!!』
『大谷…後輩に八つ当たりしたらあかんって…』
『オレは…』
『小泉さんとめでたく復活したのに…そんな態度やったら捨てられんで』
中尾がぱちんっと指を鳴らすと後輩Aが部室の窓を開けた。
そこには大きな体をちっこくすぼめて寒そうなリサの姿。
マフラーを鼻のあたりまえあげている。
その姿見てたら さっき泣き顔見られたことなんか
どうでもええわと大谷は思えた。
『ほら大谷』
『大谷先輩』
『元キャプテンっ(笑)』
部室からの声が大きかったのかリサの耳がええんか(笑)
リサは大谷の姿に気が付いて大きくてを振った
『おおたにぃーーーー寒いからお好み食べてかえろーーーー』
色気より食い気か(笑)
なんて思いながらも大谷はリサに手を振りかえした。
『小泉のおごりでなぁーーー(笑)』
END
<おまけ>
『大谷ぃ 遅いからサブくて死にそうやった』
『おーーーそりゃすまんかったな(笑)』
『だからあっちゃんのおごりー♪』
『あほか あっちゃんゆーな』
『あっちゃーん(笑)』
