(祭)メリーＸｍａｓ♪

今年のクリスマスは気軽な居酒屋で食事（笑）
そろそろ帰ろっかってことになって　外にでたら…

空から真っ白いもんが降ってきた。

『あっ・・・雪　大谷ゆきっ♪』
『ほんまや・・・・』

空から落ちてきた雪は　街に降り鮮やかな彩りを見せてくれてる。
一粒舞い降りた雪は手の中で水になって消えていった。

『小泉っ・・ほいっ…』

大谷は右手を　あたしの前に差し出した。

『あいっ・・・デヘヘ　大谷の手あったかいからだいすきっ。』
『手だけなんかい？』

『ちゃうもん。全部（笑）　なぁ　大谷は？』
『さぁなぁ・・・』

なんて　シラきる大谷は　あたしに微笑みながら、繋いだ左手をぎゅっと握ってくれた
その温かい手に触れていられる幸せを、あたしは深く心に刻む。

『なぁ　大谷・・・みんなクリスチャンでもないのに　なんでクリスマスになると心躍るんやろ？』
　
あたしは　街並を見つめながら、ポツリと言った。
言葉を発した後の白い息が　ふぁーーーーっと飛び出て消えていく。

『たぶん・・・・。サンタがくるからやろ？（笑）』
『そっかぁ　せやんなっ　サンタさんは　おるもんなっ・・・』

あたしは　大谷を見つめて　そう言った。

『オレのサンタは・・・・』
『お家に帰ったら（笑）きっと　ウササンタがおるでっ』

『でっかいん？』
『もぉーーーーーそんなんゆうなら　サンタはこうへんでっ』

『うそうそ・・・かいらしいっ　サンタ希望（笑）』
『ん・・。』

あたしらは　互いの手を握り締め暖め合った。

メリークリスマス

夜はまだ　長い。

ｅｎｄ