『主任… 私と結婚してください。』
『柴田?おまえ酔ってるのか?』
『酔ってなんか…』
ありませんって言い切りたいのに…
泣きそうになるからコトバを飲み込んだ。
やっぱり私じゃダメですよね。
『…なにがあったんだ?』
『…』
黙り込んだ私の目をじっと見つめる主任。
こんな時でも主任は優しい。
『まぁー どうせおまえの事だ。田舎の両親から見合いでもすすめられたのか(笑)』
図星。
痛いところをつかれた。
『だからって…オレと結婚って(笑)おまえ俺の事嫌いだろう(笑)』
『うっ…』
そこ笑うところじゃない。
昔は嫌い。いまは… 私は…
『まぁ 彼氏として芝居してくれってゆうんなら…』
『いいですっ。嘘です。前言撤回』
『柴田?』
『主任。春子さんにフラれて可哀相だったから…ゆっただけです
誕生日プレゼントは松阪牛でいいです❤』
そう…
主任が私なんかと結婚してくれるわけない。
『ほんとうにおまえは可愛くないなぁ(笑)』
…
と妄想してみたがいかがなものか
arisa