風邪。

久々に風邪をひいた。

いきなし上がった熱は３８度という記録(笑)を更新。

その事を小泉にゆうたら

『大谷今から行くから死なんといてーーーー』と

超縁起の悪いコトバで電話を切られた。

小泉に風邪うつったら困るし…
寝てたら治るって思っててんけど

まぁ来てくれるんは嬉しい。

そんな事を思いながらうつらうつらしとったら…


『大谷ぃーーー生きてるぅーーー!!』

と小泉が部屋へと飛び込んできた。

『生きてるって…ただの風邪やし。』
『ただの風邪ってゆーんが一番危険やねん。』

『はいはい…』
『とりあえずあたしが美味しいもん作るから大谷寝といてっ』

ってオレさっきから寝とったっちゅーねん(笑)
布団にもぐりこむと　キッチンから音が聞こえてきた。

タタタタとかカチっとか…

『わぁーーー　ごめんなさいっよっとぉーーー』とか

特にすることないから目を閉じて小泉の様子を想像する。

『あぁーー!!』

この声はなんかやらかした声や。
おかゆさんでも作ってて吹き零ししとるんやろか(笑)

暫くすると部屋に近づいてくる足音が聞こえてきた。

『おおたにぃーおまたせぇーーー』

おい　小泉両手ふさがってるからって足でドアあけるんはなしやぞ(笑)
ほんまこいつは器用なやっちゃ…

『リサちゃん特製のおかゆさんもってきたでー』
『お…おぅ』

おかゆさんに誰々特製とかあるんか?

『大谷　あーんって　あーん』
『はぁーーーなんやソレ』

『えっ　食べさせてあ・げ・る❤　あーん』

スプーンにおかゆを乗せてオレの口元まで持ってきてくれた。
いつもなら『ひとりで食えるわボケっ』とゆうとこやけど

まぁせっかくやから…

『ん…あーーー』

とおとなしく口を開けた。

程よい温度のおかゆが喉を通ってく。

『んっ　まっ』

塩の加減と言い絶妙

『ほんま。よかったぁー(笑)』
『小泉特製…なんやろ』

『うん。大谷に美味しいの食べて欲しいから頑張りましたっ』

ほんまに頑張ったんやな(笑)
前に作ってもらったんとは雲梯の差や。

結局オレは小泉に食べさせてもらい完食した。

『ごちそーさん。』
『どーいたしまして　ほな片してくるから寝ててなっ』

独り暮らしで風邪ひくと心細い
そんな時にこうして世話してもらうと　ぐっとくる。

オレって幸せもんやな(笑)



小泉が部屋に帰ってきたら　もう少し甘えてみてもええんかな



end