オレじゃなきゃキミじゃなきゃ

日曜日

オレは
小泉と喧嘩した

久々のDate

何が原因かなんてわからん

それは、いきなり始まってん

小泉がゆう
『大谷のわからずや石頭のミクロマン』
オレが答える
『小泉こそなんやねん、お前は巨人やろ』


売り言葉に買い言葉お互い気を許してる相手やからゆってしまう言葉は
思いやりを忘れとる


『おまえなんかそんなゆうてても
オレの事好きやゆうてるくせに』

『大谷こそあたしの事大好きなくせに』
『そんなことないわい』

『あたしもそんなことない』

お互い引き下がらん
もう～こうなるとあかん

『じゃあ今日は解散やね』

『はいはい、解散ここでさよなら』


というわけで喧嘩別れをする

せっかくのデートやのに

もうすぐまた 学校で 昼間とかあわれへんのに

お互いが 意地っ張りなんよく似てる

回れ右して右と左

『じゃあな』って歩きだす

一歩二歩歩く

ん？

不意に視線を感じて振り向くと

目に涙をためとんねん

肩を震わせて泣いてる
あ～あ
ほんまに可愛くないなあ


オレじゃなきゃできひんのは
小泉の面倒見ること小泉を好きなこと

あいつにしかできひんことは
やっぱり
オレの事すきな事

今
伝えたい事が
あるから

小泉に 走ってこうゆう

『ごめん。せっかく一緒におんのに喧嘩せんと、なっ仲直りせえへんか？』

小泉は 目に溜まった涙を拭って微笑んだ

『うん、せやな、つまらん喧嘩せんとこな。大谷』

オレにしか出来ん事あいつにしか出来ん事

たったひとつや

ＥＮＤ