っぷはぁーーーっ
『うまいっ』
『やっぱ とりあえずビールやねぇー』
…
『それに枝豆と…あとは…』
『『海坊主っーーー』』
今日は＜あつあつサマー♫海坊主＞ってライブに行って来てん。
誕生日ライブって事であたしはノリノリ…
大谷も ひさびさのライブでノリノリ…
でその帰り
行きつけの居酒屋でとりあえずの生ビール❤
つきあわせの枝豆 塩加減が絶品や
あとサラダとから揚げを追加で注文
『ほんま海坊主はええですなぁ 大谷』
『おぅ なぁあの曲っ…』
『あれ ♪ふんふんふーん♫』
『それそれ 小泉こんなんは覚える早いなぁ』
ひとしきりライブの事を語り合った後
思い出したように大谷が呟いた
『…オレが提案した 小学生バスケ部って出来そうやねん』
『えっ ほんま？』
『おぅ 全面的に賛成とはならんかったけどなっ』
にぃーっとあたしの大好きな笑顔
ほんまに嬉しかったんやろうなぁ（笑）
『大谷 凄いっ』
『おぅ』
『めっちゃすごい…』
『お…おぅ』
『すごいーーーんーーー』
『小泉？』
泣きそうになったあたしの手を大谷が掴んだ。
『なにも泣かんでも…『嬉しいんやもん うれしぃ…』』
大谷は他の先生たちにバカにされながらも
バスケ部の設立に全力にかかわってた
それがそのこと知ってるからあたしはめっちゃ嬉しくて…
よしよしと大谷の手があたしの頭を撫でた
『せや… 今日小泉誕生日やろ…これ前から買っとって…』
ごそごそとカバンを探って
出てきたのは真四角のピンクのリボンがかかった箱
『これ 気にいるかどーかわからんけど…
渡すなら今日って決めとったから…』
渡された箱の中は…
ハートのダイヤのついた指輪やった。
大谷。
気にいるに決まっとるやん。
けど…包装紙ぐしゃぐしゃでリボンも潰れとるやん（笑）
これはあかんやろ（笑）いつから入れてたん？
『大谷 大好きやで ありがとう…』
『…結婚してくれへんか？』
大谷は照れくさそうに笑った。
あたしは『もちろんや（笑）』って笑って答えた
ｅｎｄ
