ラブ★コンLOVE (LOVE×3館)

ラブ★コン 大谷×リサの2次創作
(たまに他の漫画もあります)

(再掲載)世界陸上へいこう

2013年05月18日 02時20分27秒 | 高校時代(つき合い後)
昨日は よう眠れんかった。

どんな洋服で…どんな靴なら 
このでかい あたしが可愛くみえるんやろとか
髪型も どうしたらええん?とか…。

そんな事を考えてたら 結局朝方まで眠れんかった。

♪おきーーぃーリサーおきぃー♪

高校を卒業するときに のぶちゃんがくれた特製目覚ましがあたしを呼んだ。

『あー。あと5分…』

そうゆうて 何度も…何度も繰り返して…。
次に時計を見たら…

『なにーーーーなんで こんな時間なーん』

なんて時間になっていた。

急いで 身支度を整えて…首には 大谷から貰ったネックレスをかける
鏡の前で にこっ…なんて笑って くるっと一回転。

今日のあたしは 最強や。
この洋服に合うカバンの中には 飴ちゃんと バンドエイドets

パンプスも下ろしたての新品。

さぁーーーいってくるー って時。
玄関先で 隆人によばれた

『姉ちゃん…これ忘れとるやろ?』
『これって?あたし なんか忘れてた?』

『ほら…これ…。』

隆人の手をみると あたし名義のICOCAカード

説明しよう ICOCAカードとはJR西日本が発行するCharge式ICカード
JR 近鉄 地下鉄 南海等 ぴっとするだけで電車が乗れるスグレモノや
(Charge忘れたらあかんよ)

しかもJR系列のコンビニで使えるねん

って

それは 置いといて 一応隆人に お礼ゆうとこっ

『あっ忘れとるとこやったわ~ありがとう』

あたしは 隆人からICOCAを ぶんどり 手に持ったまま
ダシュで玄関を飛び出した。

『遅刻は あかんねん!!!!!』

★★★


『あかん!!! 遅刻やぁ-------』

改札をICOCAで すり抜け 地下鉄の階段をあわてて下りた。

電車の 発車音が する中 あたしは 叫んだ!

駅員さーん あたし その電車に 乗りますぅ!!
長い手と足のアーチを生かして ドアから滑り込む

『駆け込み乗車は ご遠慮くださぁーーい。』

駅員さんの 注意の放送に みんなの目があたしに注がれる。

あたしは ドアに寄りかかって 息を整える。
そして 大谷から 貰ったうさぎのペンダントの位置を直す。

『はぁ…しんどかったぁ…』

今日は 大谷と長居競技場で待ち合わせ。

せやねん…
(デートとは…ちゃうんかなぁ…)

この間 大谷が世界陸上見に行こうって誘ってくれた。
(お父ちゃん 羨ましがって 最後の最後迄 オレが行くってゆうてた。)

本日のチケットは 大谷が心配してあたしの分も持ってくれている。
小泉に渡してたらなんか 心配。って どんだけ信用してないん

って 楽しく お話して ええ感じ やった。(はず)


けど…この間から 大谷 なんか お怒りモードやねん。
何怒ってるん?って 聞いても 知らんわ あほっ とかいわれる。

だから…それだけが めっちゃ悲しいんやけど・・。


思い起こせば…

この間 あたしの誕生日に 大谷っちは・・・めちゃくちやええもんくれた

うさぎのネックレス(大谷の趣味ちゃうらしい)

と …と… と…

チュ~ チュ~ チュ~ 2回も ちゅー…

あたしと大谷は キスをした。


あれは… なんなんやろ?

大谷 熱ないって… あたしも やけくそじゃない…

まさか あたしと 大谷は 付き合…って

そんなん なんて 言われてないし あれはなんの ちゅー?

あ~わからん!!!
大谷がわからん !!!!

電車の窓に映る あたしは 頭を抱える。

は 置いといて 今は とりあえず 急がんと・・・。

遅刻やね~ん。
誰か この電車 特急にしてぇーーーーー。

★★★

電車が 長居競技場の駅に着く。
ここから…走ってっと…。

丸いオブジェの前で 大谷と待ち合わせやねん
駅の時計を 見ると もう30分も…遅刻やんか…。

『あかん!!約束の時間過ぎてる~』

あたしは 走る走る 走る…
駅から 待ち合わせ 場所って 結構距離が あるねん。


あっ…待ち合わせの 丸いでっかいオブジェの処にちっこいん(笑)おる

なんかうれしいなあ…待ってもらうん
(なんて ゆうたら 怒るんかな…)

あたしは 最後のダッシュで 大谷の 目の前に到着した

『ごめん!!遅れて』

『おそようございます。』

大谷が ほんの少しむくれている。

『お前 遅れるんなら 一言メールぐらい 入れろや あほっ…』

『あーぁ ごめん。メールねぇー(笑)』

『何回も 電話したっちゅうねん…。』

『ほんま ごめん。携帯に電話…って えっと携帯…。』

あたしは 携帯…って その前に なんや 腕とか手とか やけに軽く…
あたしの手には ICOCA…のみ…。

って 事は もしかして…。
大谷を ちらっと 見る。

『あっ…鞄忘れた。携帯もカバンの中…。』

『?』

大谷は 不思議そうに あたしを見る。
あたしも自分が 不思議で しょうがない…。

で…ひとつ思い出した。
このスカートのポケットに…あるねん。

『ポケットに…小銭ならある』

『おまえはおっさんか?今からパチンコか』
(大谷 今のパチンコは小銭では できひんで…。)

あたしは こそっとため息をつく。

あかんなぁー あたしって 女の子度 やっぱり低い…

あんなチュ~とか したあとやから

可愛く時間より はよきて大谷待ちたかった。

『ごめーん 小泉待った?』なんていわれて…
『今 来たところやから 大丈夫やで…』なんていいたかったのになっ。

でも

大谷と一緒に居れるんなら 遅刻も…愛嬌やわ

ぼーっとしている あたしに 大谷が声をかける。

『もう…オレのおごりでいくぞ。わすれもんしたあほ(笑)
  ぼーっとしてたら おいてくでぇ…』

『あーーーー そんなん いわんと…まってぇや大谷』

あたしは 大谷と一緒に競技場の中に入った。


★★★

その頃の小泉家…

アホが玄関にカバンを忘れているのを 隆人が見つけた。

『カバン忘れてって・・・あほ姉ちゃんにICOCAわたしといてよかったわ
 今日一緒におる人めっちゃ苦労しとるやろな』

と つぶやいていた。



END

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