ラブ★コンLOVE (LOVE×3館)

ラブ★コン 大谷×リサの2次創作
(たまに他の漫画もあります)

浮気疑惑2 END

2013年09月05日 00時13分58秒 | 大学×社会人
『ただいまぁ…』
『おかえり 大谷…。』

帰宅した大谷を、リサはじっと見つめた。
そしてのぶちゃんに聞いた事を思い出す。

―まずは服のチェック…やんな。
服装の変化が心の変化らしいし…

『大谷、まずは 服脱いで!』
『は!?なんで帰ってきて即服脱ぐねん。』

『ええから…勿体ぶらん脱いだ 脱いだっ…。』
『勿体ぶってへんけど…お前どうしてん。』

帰宅して真っ先に、とんでもないことを言われた大谷が困惑するんはあたりまえ。

大谷が服を脱がないようやと判るとリサの方から脱がせにかかって来た

『リサ止めろ!落ち着け!なんやねん おまえは?痴女か?』

大谷は少しだけ力を加えて、リサの動きを封じた。
その態度にリサが固まった。

・・・大谷に拒まれた。

しかも やや力を込めて拒んだ。
これは脱がされたら困る→キスマークあり?


『…リサ?』
『・・・・』

『なんかおまえおかしいぞ』

大谷が リサを腕に抱きかかえようとした時

『ちょっ待って 今メール打つから』
『メール?』

リサのちぐはくな返答に大谷は眉をひそめ不可解な表情を浮かべた。

大谷の様子を見て、リサはのぶちゃんに報告メールを送った。

ら…

♪マジはんぱないメールだぜっ

驚くほどの早さでのぶちゃんから返信が届いた。
そのメールを読んだリサは 大谷と向き合った。

『リサ?』
『…大谷、あたし全部知ってしもてん』

『知ったってなにを?』
『え、えと、それは…あんな…えっとな』

行動が挙動不審なリサの肩を大谷はぽんっと叩いた。

『とにかく そこ座れ…』
『は…はいっ』

リサ困惑。

のぶちゃんからのメールは 一言『ほなカマかけたら?』
としかなかったからカマかけてんけどかからんかった。

『ほんまどうしてん。今日のおまえはいつも以上におかしい挙動不審や
 何があったんかゆうてくれんかったらオレはわからんし対処できひん』

リサの頭を撫でて大谷は優しく接した。
その手はむっさリサが好きな手。

『お…大谷のあほっ。』
『はい?』

『…そうやってあたしに優しくせんといて 
 本命が別に出来たくせにあたしばっかし大谷のこと、好きで…』

察しにくい単語を涙混じりの声で言われて、
大谷は右眉をちびっとだけあげた。

『落ち着け。とにかく今の状況をあほのオレにわかるようにゆうてくれ…』

大谷の問いかけに なるようになってまぇ、とリサは涙声で聞く。

『…この前のお休みの日。ひとりでどこに行ってたん?』

『あ゛…それは な…』

『携帯も、最近あたしが側に行くと電話してても切ってまうやん。それにな…』

ぽつりと呟くリサの視界には、微妙な表情の大谷が見えてた。
リサはとうとう大粒の涙を溢した。

『浮気…なん?大谷。』
『はぁ?浮気って誰と誰の話や?』

『大谷と…大谷。大谷ぃ…』
『なんでオレがオレと浮気やねんっ。』

大谷は思い切り意味の判らなそうな声と右眉を上げた

『せやかて 今日のぶちゃんに相談したら大浮気してるかもって結論になって』

その言葉でリサの行動の意図が判り、大谷は項垂れた。

『あのなぁ のぶちゃんと何喋った知らんけど…
 この前会ったんもリサが近付いて来たから携帯切ったのも ねえちゃんがらみや』

『おねえちゃん? 大谷の?』
『他に誰がおんねん。』

リサの答えに大谷の右眉いや両眉が不機嫌にあがった。

『おねえちゃんやったら内緒にせんでも…』
『はぁ…ねえちゃんがオレに言うねん。『ゆうこと聞かんのなら リサちゃんに暴露や』って…』

『暴露?ってなんかあたしに言えん事…やっぱし浮気。』


『ちゃうちゃう オレのちっこい時のハズい話を写真と共に暴露したる。
 リサちゃんに知られたくないんなら本棚買うから運んで組み立てろって言われて
 ねえちゃんとこ行って…こき使われてきてん。』

『そんなん…』

『人は誰でも知られたくない事があってやな…』

そんな事…
いや大谷にとっては そんな事ですません事があるみたい。

けど お姉ちゃんに会うんなら 
一言くらい言うてとリサは涙目で大谷を見た。

『次から気ぃつける。ごめんリサ…』

大谷は苦笑しながら、床に座り込んでしまったリサを抱き寄せ
そして いつものように抱き寄せて抱きしめる。

『ん…。』

リサは 大谷に抱き寄せられて優しく言われると、もう頷くしか出来なくなる。

『で、お前は勝手に オレが浮気しとるって思い込んだん?』
『あっ…。』

小さく震えた声で大谷に言われて
ようやくリサは自分のしでかしたことを思い出す。

『わ、忘れて!今すぐ、早急に!なんなら 頭叩いたろかっ』
『あほか?頭叩いてどうすんねんっ』

『だって…』

顔を真っ赤にしたリサが可愛くて、大谷が抱きしめる力を強める。

『今更 お前ばっかりオレが好き、っていうのは間違いやぞ…オレも…』
『だから!もーーーーー忘れてー』

リサは 恥ずかしくなって 大谷の腕の中でジタバタもがく。

『なぁ もしかしてお前 のぶちゃんにに遊ばれた…。』
『えー遊ばれた?』

『十中八九…なっ。』
『ひどぉーっ(笑)』

大谷に言われて、リサは唇を尖らせる。
そして素早くのぶちゃんの携帯に仲直りの報告の電話を掛けた。



END

<おまけ>


『のぶちゃんちゃん携帯 ええん?鳴りっぱなしやで…』
『ええのええのほっといて どうせあほカップルの片割れからやし…』

『あほカップル(笑)』

『それより このミートソースおいしいっ。
 ダーリンってほんま料理上手やなっ。ダイスキ』

『のぶちゃーん』

リサごめんなっ(笑)


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