青い看板の某コンビニで オレはバイトをしとる。
今日は雨のせいなんか店は めっさ暇(笑)
そんな時 ラジオのウェザーニュースなんちゅうんが店内に流れた。
『台風9号が速い速度で北上中です。
今夜夜半にかけて雨と共に強い風が吹くので充分にお気を付けてください。』
関西のニュースやのに なんでこんなイッーとなる言い方なんやろな(笑)
♪スジャー○ スジャー○…9時をお知らせいたします。 ぽーんっ
と21時の時報がなった。
やっと勤務が終わって帰れる…。暇から開放される
オレは 心の中で小さくガッツポーズした。
『大谷くん ご苦労様 時間やで…』
『けど まだ彬が来てないみたいなんやけど…』
『すいませんっ!!』
呼ぶよりそしれ…
彬が 慌てて店内に 入ってきて更衣室に消えた。
これで心置きなく帰れるわ(笑)
『大谷くんお疲れ様。そうや台風来とるから 気ぃつけて帰るんやで…』
『あっ はい わかりました。お疲れ様でした。』
彬と入れ替わりに更衣室で着替え裏口から外に出た。
まだ 雨は そんなに降ってないけど 風はなんとのー強い。
♪マジはんぱないメールだぜ…
チャリで帰ろうとしたら携帯がオレを呼び止める
確認するとそれは リサから…
<お仕事ご苦労様。あしたのおデート日時と場所は変更なし。
けど 台風に注意やでっ♪(飛ばされんといてなっ)>
『飛ばされるって…オレどんだけや(笑)』
まぁ このメールは 明日のおデートの約束を確認するもん+
オレへの労わりの詰まった嬉しいメールやねん(笑)
帰ったらメールしよ。
『さてっと 帰ろかっ…』
ズボンのケツのポケットに携帯電話を入れて自転車を漕ぎ出す。
漕ぎ出す…
こぎだ…せん。めっさ風が強くて思うように進まん。
オレは こんな風には 負けへんねん。
みとけぇーーー 出力最大!!
『あっ つめたっ!!』
ぽつりぽつりと 空から雨が落ちてきた
あっ…あかん オレ傘持ってへん。忘れた…。
ちゅうか…
遅刻寸前やったから今日は 携帯と財布を引っつかんで家を出たんやった。
(財布と携帯持っとるあたりは 誰かさんよりマシや)
まぁええわ 多少雨に濡れてもええわ…
なんてお気楽に考えながら、ペダルを踏んどるとあざ笑うように
急にザーッと雨が落ちてきた。
雨宿りも考えたんやけど このまま帰ったほうが賢明とチャリを必死で立ち漕ぎ…
『うわっ…』
前髪からは雨粒が滴り落ちて視界を遮るし 服は体に張り付いて重うなる。
再度 気合入れて 立ち漕ぎしようとした時
スルッとケツのポケットから何かが抜ける感触……。
『えっ?』
たしか そっちのポケットには携帯。触ってみるとソコは空洞。
『やばっ…』
オレは チャリを放り出し携帯を探す。
住宅街からもれる明かりや街灯はほの暗く何とも心もとない。
(しかも大雨視界最悪)
『あ゛ーどこやねん。おーいオレの携帯』
携帯が返事なんてするわけないし
返事したら きしょいっちゅうねん(笑)
あれから10分。
懸命に探せば探すほど焦ってしもて肝心の携帯が見つからん。
はよ探さんな…携帯は防水やない。水に濡れると あかんくなる。
オレは懸命に目を凝らし、道路の端から端まで行ったり来たりを繰り返す。
携帯の中に入ってあるリサとの写真とか…いろいろ大事なんが あるねん。
(バックアップできひん 海坊主の着うたRもあんねん。)
『(ブッブー)なにしとんねん あぶないやないけっ!!』
『うわっ…』
携帯探しに夢中になり過ぎて オレは 車が来たことに気付くんに遅れてしもた。
『中坊が ウロウロすんな!』
運転しとるおっさんの馬事雑言もスルー。
それより オレの携帯。 おーい携帯…って呼んでも…
『あっ呼んだら ええねん。携帯に電話したら音が鳴る。そんであるとこわかるやんけ』
オレってめっさ賢いやんっと小躍りしてんけど
スグにそれは 間違いやって気がついた。
携帯を呼び出すためには 電話がいるねん…。
公衆電話を探さな あかんやんけ
この考えは 却下や
ガクッと肩を落としたオレの体は さっきからの雨で体温か下がっとるようや。
指先がかじかんで少し震えてきた
♪マジ…
『えっ?』
幻聴が聞こえてきたんか…?
一瞬だけ 海坊主のあの着音が聞こえたような気がする。
(あんなん入れとんのは オレと小泉ぐらいしかない。)
オレは脚をもつれさせながらその音がした場所へと急いだ
(街灯の明かりの死角の暗がりの中を手探りで探すしかない。)
『もう一回誰か携帯鳴らしてくれ。』
その願いが届いたんか 今度は 緑色の光がぱっと見えた。
『そこやっ!!』
やっと探し当てた携帯は ぴーーっと音がして そのままご臨終となった。
『うそ?なんでやーー おーい携帯生き返ってくれ 死ぬなーーー』
と叫んだとき
『大谷。なに ひとりで叫んどるん?』
と声をかけられた。
『へっ?』
振り返ってみると そこに立っとったんは赤いウサ模様の傘さしたリサやった。
『なんで? リサが ここにおるん?』
もしかしたら幻覚なんかもしれん。
リサは オレに一歩近づき、赤いウサ模様の傘をオレにさしかけた
『大谷…お返事のメールもないし 電話もつながらんし…
彬君から 大谷傘持ってないってメールきたから…心配で来てん…。 』
『心配って ゆうてもこんな台風の雨ん中女の子が一人で来たら…あかんやろ』
『だってぇ…』
ぷぅと膨れっ顔したリサ。
『おかげで助かった。携帯もこうして見つかったんやけど…』
『けど?』
『雨の中で ご臨終や(笑)』
『雨の中 大谷までご臨終で 明日おデートできひんかったらどうする気やったん?』
リサは バックからタオルを取り出すとオレに手渡した。
『リサ ご臨終は縁起悪いで(笑)』
『ん…。』
オレって めっさ愛されとるんやらな
こんなに強い風と雨の中を心配して探しに来るやなんて(笑)
(たしか リサは 強い風の中駅前で待ってたという伝説があったっけ)
『ごめんな…リサ。』
『そこは ありがとうやん(笑)』
END
今日は雨のせいなんか店は めっさ暇(笑)
そんな時 ラジオのウェザーニュースなんちゅうんが店内に流れた。
『台風9号が速い速度で北上中です。
今夜夜半にかけて雨と共に強い風が吹くので充分にお気を付けてください。』
関西のニュースやのに なんでこんなイッーとなる言い方なんやろな(笑)
♪スジャー○ スジャー○…9時をお知らせいたします。 ぽーんっ
と21時の時報がなった。
やっと勤務が終わって帰れる…。暇から開放される
オレは 心の中で小さくガッツポーズした。
『大谷くん ご苦労様 時間やで…』
『けど まだ彬が来てないみたいなんやけど…』
『すいませんっ!!』
呼ぶよりそしれ…
彬が 慌てて店内に 入ってきて更衣室に消えた。
これで心置きなく帰れるわ(笑)
『大谷くんお疲れ様。そうや台風来とるから 気ぃつけて帰るんやで…』
『あっ はい わかりました。お疲れ様でした。』
彬と入れ替わりに更衣室で着替え裏口から外に出た。
まだ 雨は そんなに降ってないけど 風はなんとのー強い。
♪マジはんぱないメールだぜ…
チャリで帰ろうとしたら携帯がオレを呼び止める
確認するとそれは リサから…
<お仕事ご苦労様。あしたのおデート日時と場所は変更なし。
けど 台風に注意やでっ♪(飛ばされんといてなっ)>
『飛ばされるって…オレどんだけや(笑)』
まぁ このメールは 明日のおデートの約束を確認するもん+
オレへの労わりの詰まった嬉しいメールやねん(笑)
帰ったらメールしよ。
『さてっと 帰ろかっ…』
ズボンのケツのポケットに携帯電話を入れて自転車を漕ぎ出す。
漕ぎ出す…
こぎだ…せん。めっさ風が強くて思うように進まん。
オレは こんな風には 負けへんねん。
みとけぇーーー 出力最大!!
『あっ つめたっ!!』
ぽつりぽつりと 空から雨が落ちてきた
あっ…あかん オレ傘持ってへん。忘れた…。
ちゅうか…
遅刻寸前やったから今日は 携帯と財布を引っつかんで家を出たんやった。
(財布と携帯持っとるあたりは 誰かさんよりマシや)
まぁええわ 多少雨に濡れてもええわ…
なんてお気楽に考えながら、ペダルを踏んどるとあざ笑うように
急にザーッと雨が落ちてきた。
雨宿りも考えたんやけど このまま帰ったほうが賢明とチャリを必死で立ち漕ぎ…
『うわっ…』
前髪からは雨粒が滴り落ちて視界を遮るし 服は体に張り付いて重うなる。
再度 気合入れて 立ち漕ぎしようとした時
スルッとケツのポケットから何かが抜ける感触……。
『えっ?』
たしか そっちのポケットには携帯。触ってみるとソコは空洞。
『やばっ…』
オレは チャリを放り出し携帯を探す。
住宅街からもれる明かりや街灯はほの暗く何とも心もとない。
(しかも大雨視界最悪)
『あ゛ーどこやねん。おーいオレの携帯』
携帯が返事なんてするわけないし
返事したら きしょいっちゅうねん(笑)
あれから10分。
懸命に探せば探すほど焦ってしもて肝心の携帯が見つからん。
はよ探さんな…携帯は防水やない。水に濡れると あかんくなる。
オレは懸命に目を凝らし、道路の端から端まで行ったり来たりを繰り返す。
携帯の中に入ってあるリサとの写真とか…いろいろ大事なんが あるねん。
(バックアップできひん 海坊主の着うたRもあんねん。)
『(ブッブー)なにしとんねん あぶないやないけっ!!』
『うわっ…』
携帯探しに夢中になり過ぎて オレは 車が来たことに気付くんに遅れてしもた。
『中坊が ウロウロすんな!』
運転しとるおっさんの馬事雑言もスルー。
それより オレの携帯。 おーい携帯…って呼んでも…
『あっ呼んだら ええねん。携帯に電話したら音が鳴る。そんであるとこわかるやんけ』
オレってめっさ賢いやんっと小躍りしてんけど
スグにそれは 間違いやって気がついた。
携帯を呼び出すためには 電話がいるねん…。
公衆電話を探さな あかんやんけ
この考えは 却下や
ガクッと肩を落としたオレの体は さっきからの雨で体温か下がっとるようや。
指先がかじかんで少し震えてきた
♪マジ…
『えっ?』
幻聴が聞こえてきたんか…?
一瞬だけ 海坊主のあの着音が聞こえたような気がする。
(あんなん入れとんのは オレと小泉ぐらいしかない。)
オレは脚をもつれさせながらその音がした場所へと急いだ
(街灯の明かりの死角の暗がりの中を手探りで探すしかない。)
『もう一回誰か携帯鳴らしてくれ。』
その願いが届いたんか 今度は 緑色の光がぱっと見えた。
『そこやっ!!』
やっと探し当てた携帯は ぴーーっと音がして そのままご臨終となった。
『うそ?なんでやーー おーい携帯生き返ってくれ 死ぬなーーー』
と叫んだとき
『大谷。なに ひとりで叫んどるん?』
と声をかけられた。
『へっ?』
振り返ってみると そこに立っとったんは赤いウサ模様の傘さしたリサやった。
『なんで? リサが ここにおるん?』
もしかしたら幻覚なんかもしれん。
リサは オレに一歩近づき、赤いウサ模様の傘をオレにさしかけた
『大谷…お返事のメールもないし 電話もつながらんし…
彬君から 大谷傘持ってないってメールきたから…心配で来てん…。 』
『心配って ゆうてもこんな台風の雨ん中女の子が一人で来たら…あかんやろ』
『だってぇ…』
ぷぅと膨れっ顔したリサ。
『おかげで助かった。携帯もこうして見つかったんやけど…』
『けど?』
『雨の中で ご臨終や(笑)』
『雨の中 大谷までご臨終で 明日おデートできひんかったらどうする気やったん?』
リサは バックからタオルを取り出すとオレに手渡した。
『リサ ご臨終は縁起悪いで(笑)』
『ん…。』
オレって めっさ愛されとるんやらな
こんなに強い風と雨の中を心配して探しに来るやなんて(笑)
(たしか リサは 強い風の中駅前で待ってたという伝説があったっけ)
『ごめんな…リサ。』
『そこは ありがとうやん(笑)』
END
大谷~風に飛ばされて、雨に流されなくてよかったなっ!!ちっこいから、リサも心配やったんやで(^^)
リサ、めっさ優しいやん
大事にせなあかんよー
じゃないと、リサを奪いにいくで
メール送らせて頂きました。
ボタン間違えてしまい、途中で送ってしまいましたので、一通目は削除願います
すみませんでした((((;゜Д゜)))))))