『…!!』
はっ!
今オレなにゆうててん。
自分の寝言で飛び起きたやなんて…
昨日海坊主のライブDVD出たんリピート見して
気が付いたらめっさ遅ぅなっててん。
そんで今ここは…
学校。
放課後の教室。
オレらまたゴリに頼まれて雑用しとってん。
『ぷっ…大谷 めっさおもろい寝言。』
目の前にはシャーペン折れるほど握ってめっさ笑っとる
小泉。
あかん油断というかオレこいつの前で何ゆうてん
口からなんか言葉出たというのはわかっとるんやけど
ソレがなんなかというのは覚えてへん。
それにしてもニヤニヤしすぎやっちゅうねん。
『…そうゆうんは聞かんかった事にしとけっ』
『えーーーーもったいないやん そんなレアなん』
『どうでもええから 忘れろ!聞かんかった事にせぇ』
『ずるぅ あたしのんは聞いたくせに…』
『アレはオレだけとちゃうやろっ ホンマ…』
とはいえ自分がなにゆうたんかめっさ気になるんは確か
オレは模造紙に線を書きながら聞いてみた。
『なぁ小泉』
『んっ あーもしかしてあたし書いたとこ線曲がってた？』
確かに定規つこうてんのに曲がっとる。
けど それは一旦置いといて…
『…それより あんなオレさっき何ゆうてた？』
『さっき？ なあ小泉 って…』
『そうやなくて その寝言…』
『寝言？忘れろってゆうたてやん』
『ゆうたけど…気になるやんけ 覚えてへんし』
小泉は忘れろゆうたから頭から消去したやんかぁと
ちびっとふてくされた。
『…あんな 小泉リサがすきーーーって』
『ウソもやすみやすみゆえっ!!』
『ウソ ウソ ウソ でもないやんっ』
『あぁ…ええからホンマの事教えてくれ気になってんねん』
『えっと…
坊主さいこーーーーー!!おぇおぇーーーーーみたいな(笑)』
なんかライブ会場でのオレみたいな寝言やったらしい。
『…』
昨日の影響なんか？
ちゅうかそれってなんやねん。
小泉は思い出し笑いというか声を殺して肩震わせて笑いをこらえとる
『でな…そのあと おーって感じで右手上げて(笑)』
『もぅ ええ それに笑うならちゃんと笑えっ!!中途半端に笑うな ボケっ!!!!』
『あはははは だってさぁ 坊主最高ってあはははは』
からかわれるは嫌やけど…
まぁ 小泉が楽しそうに笑うからそんでええかって思ってまう。
それでも…
目の前でおもいっきし笑われ続けるんは気分ええもんではない。
『おまえは笑いすぎやっちゅうんっ!!(バシっ!!)』
と小泉の頭をシバいた。
『いたぁー 何すんよっ』
『笑いすぎや』
『笑えってゆうたやんっ もぉ…』
『うっさい ハズいねん。』
覚えとけよ
次はオレがからかう番や。
end
