大谷家の日常

お昼下がりの大谷家
会社お休みの大谷お姉ちゃんと
年中お休みのおかんが　ドラマを見ながらお煎餅をかじる


『お姉ちゃん、あっちゃん最近お泊り多いよなあ』

おかんが呟く


『せやね～あっちゃんなんも言わんけどアレ絶対リサちゃんやんな』

お姉ちゃんがほくそ笑む

おかんは最後の一枚のお煎餅を口にほおりこんだ


『あのスケベ息子なあ（笑）聞いても『ええやんけ』とかゆうだけやんな』

『今更なあ～』

『今更かくしてもなあ』

『『なあお年頃やねぇ』』

おもわず声が揃ろう
おかんがお代わりのお茶を準備しながら話しを続ける


『でもな、あっちゃんがリサちゃんを無理矢理振り回していたらあかんから、やっぱり小泉さん家に一回挨拶せなあかんなあ』

『案外あのスケベ息子ちゃっかりうっかり挨拶してたりして』

『リサさんを下さいとか？なあ』


『『せやなあお年頃やからなあ（笑）』』

はははは
目の前にいない
大谷家の一応長男
敦士君の話しはこの二人にとってかなり楽しみみたいだ

ふとおかんはお姉ちゃんの方を見た

『なあ～お姉ちゃんはなんかないん？浮いた話し』

『あたしはないなあ』

『あっちゃんに先越されたりして』

『言えるなあ（笑）』

『言えたらあかんわお姉ちゃんとリサちゃん一緒に結婚式してくれたらなあ』

『一回ですむから楽やねんやろ』

『あっばれた？』

『ばれえでかいな』
『あっちゃん今日は帰ってくるんかな』
『案外もう近所にいてたりして（笑）』
ハクション

その時ドアの前で
聞き慣れた声でくしゃみが聞こえる

『ほら噂をすれば』
『あっちゃんやな（笑）』